揺るぐことない哲学──創業者・森勇樹がツナグバに込めた信念〜ツナグバインタビュー

「人は変われる──ただし、“きっかけ”と“決断”があるなら。」
迷いや不安に揺れる20代に寄り添い、人生の岐路にそっと光を差し続けてきたのが、ツナグバ共同創業者の森勇樹さんです。
森さんが描くキャリア支援は、単なる転職のサポートではありません。
それは、自分でも気づいていなかった可能性に出会う“哲学的な営み”であり、意思決定の本質に迫る行為でもあります。
ビジネスの成功よりも、「誰かの人生に残る影響」を信じて、今も現場に立ち続ける森さんの言葉には、確かな軸があります。
本記事では、彼の歩みと、ツナグバという場所に込めた信念を辿ります。

森 勇樹

森 勇樹(もり ゆうき)

株式会社ツナグバ 未経験紹介事業 育成・教育責任者

大学卒業後、人材系スタートアップ企業にて20代若手向けのキャリア支援事業に従事。その後、業務委託として営業統括や執行役員を経験する中で、キャリア支援の重要性を実感。2021年、共同創業者として株式会社ツナグバを設立しました。
創業期には代表として事業を牽引し、現在は営業部門のマネジメント、新卒・中途採用、事業開発など幅広い業務を担当しています。
趣味はサウナ、サッカー、ファッションです。

目次

挑戦の軌跡とツナグバ創業への決意

森さんのキャリアは、20歳の頃に始まりました。
人材系のベンチャー企業にインターンのような形で関わりながら、業務委託として営業などに取り組んでいたそうです。
社員数もわずかな規模のなか、創業者のそばで組織づくりに奔走する日々。その経験が、森さんの原点になりました。

その後は、20代向けのキャリア支援に特化した事業に従事。営業統括や執行役員として、数多くの若者と向き合ってきました。
5年間の実践のなかで芽生えたのは、「もっと深く介在したい」という思いでした。

面接対策や書類添削だけでは届かない領域があります。
「どこで働くか」「誰と働くか」「なぜその道を選ぶのか」。その意思決定の核心に、真正面から関わりたいと思うようになったのです。

そうした想いとこれまでの経験、そして信頼できる仲間との出会いが重なり、2020年にツナグバを共同創業しました。
立ち上げ当初は代表として舵を取り、現在は中村さんへとバトンを渡しつつも、今も事業の現場で支援に携わり続けています。

キャリア支援とは「知らなかった自分」と出会うこと

森さんが語るキャリア支援とは、「情報提供」や「アドバイス」ではありません。
それは、自分では見落としていた価値に気づくきっかけを届けることです。

人は、これまでの経験や身につけた常識のなかでしか未来を描けないものです。
ですが、強みや可能性は、その枠の外にあることも少なくありません。

森さん自身、かつて営業職を避けていたそうです。
ところがやってみると、思いもよらず社内トップの成績を残し、自身の中にある未発見の適性に気づかされました。
人が思い込んでいる「向き・不向き」と、実際の適性が一致しているとは限らない。
その“ズレ”こそ、支援者が介在できる余白であり、価値なのだと語ります。

これまでに数千人を超える若者と向き合ってきた森さんは、
本人がまだ信じられていない可能性に光を当て、丁寧にすくい上げることを大切にしてきました。
そのプロセスこそが、森さんにとってのキャリア支援の本質です。

人が変わる瞬間は、限界のその先にある!

人が大きく変化する瞬間は、いつも順風満帆な時に訪れるとは限りません。
挑戦した結果、思うようにいかず、自信を失い、自分の価値すら疑い始めたとき。
そのような限界の先にこそ、自己の再構築が始まると森さんは言います。

精神的に揺れ、迷い、なにかを手放さざるを得ない瞬間。
そうしたギリギリの状態に立たされたときにこそ、人は自分の本質と向き合えるのです。

ただし、これは「挑戦した人」にしか訪れない領域でもあります。
変化を避け、安全な場所にとどまっている限り、その境界線には立てません。

だからこそ森さんは、「人は変われる」と信じながらも、変化の可能性を引き出すには“挑戦する意志”が欠かせないと考えています。

支援者とは、本人よりも先に「信じる」存在である

意味のある支援とは、相手自身がまだ信じきれていない可能性を、先に信じて待てるかどうかにかかっています。

「この人はきっと変われる」
「まだ、伸びしろがある」
そう心から信じることが、支援者としての覚悟であり、森さんの原点でもあります。

ただの応援ではありません。根拠のない励ましでもありません。
数えきれない対話の中から小さな変化や違和感を拾い上げながら、その人の未来に向けて“信頼”という形で言葉を届けるのです。

支援者がその信頼を手放した瞬間、どれだけ正論を語っても相手には届かなくなります。
だからこそ森さんは、ひとつひとつの言葉を「信じた証」として、大切に紡ぎ続けているのです。

ツナグバという船に、何を信じて乗り込むか

ツナグバは、単なる人材紹介会社ではありません。
目指しているのは、数十億、数百億という売上ではなく「一兆円の未来」です。
その挑戦の中で、組織は今も未完成であり、成長のスピードも極めて速いのが現実です。

だからこそ、この場所には、手を伸ばせば届くチャンスがあります。

かつて森さんも、自分がどうなりたいかを軸にキャリアを考えていたそうです。
しかし今は、「組織の中でどう価値を発揮できるか」という視点に変化しました。

チームにとって、何が最善か。
自分の強みはどこで活きるのか。
個人の達成ではなく、仲間とビジョンを共有することに喜びを感じているといいます。

ツナグバでは、年齢や経歴ではなく、「どんな姿勢で仕事に向き合うか」が評価の基準です。
必要なのは、“誠実さ”と“感謝”という、当たり前のことを真剣に貫けること。
それが、急成長する組織のなかで信頼を得るための土台なのです。

「“素直でいいやつ”──サイバーエージェントさんの言葉を借りるなら、まさにそれが僕たちの採用軸です。」

スキルは後からでも身につきます。
けれど、誠実に人と向き合う姿勢は一朝一夕では育ちません。
それを持つ人こそが、この船の“次の担い手”になっていくのです。

未来を切り拓く仲間として、あなたもこの挑戦に加わりませんか?

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