「新卒のタイミングで正社員になれなかった」「一度社会を離れてしまった」
そんな既卒のあなたにとっても、今から正社員を目指す道は十分にあります。

社会の状況も変化し、既卒者や第二新卒者に対して積極的に門戸を開く企業も増えています。
これから就職活動を始めるなら、正しい情報と効率的な戦略が不可欠です。

この記事では、既卒から正社員になるために押さえておくべき5つの方法をご紹介します。

既卒で正社員就職を目指す方が「どう動けばいいのか」を具体的に理解できるように、わかりやすく解説します。

これから就職活動を始める方はぜひ参考にしてください。

そもそも「既卒」とは？

まずは「既卒」という言葉の意味を整理しておきましょう。

一般的に「既卒」とは、学校を卒業してから正社員として就職した経験がない人のことを
指します。

• 大学や専門学校を卒業後、アルバイトやフリーター、派遣社員として働いている方
  
• 卒業後すぐに就職せず、一度社会から離れていた方
  

こういった方々が「既卒」に該当します。

かつては既卒という状態が就職活動において不利とされてきました。

理由は、長期間正社員としての職歴がないことに対して、企業側が「社会人としての基礎力や
コミュニケーション能力が不足しているのではないか」と懸念したためです。

しかし、最近では「第二新卒」や「既卒者」に注目し、ポテンシャルや人柄を重視して
積極採用を行う企業も増加しています。

特に若手人材を確保したい企業にとって、既卒者は新鮮な視点と成長可能性を持った
貴重な人材です。

そのため、既卒であっても正社員就職は十分に可能であり、むしろ若いうちに積極的に
挑戦することでキャリアの土台を築くことができます。

既卒から就職成功へ！おすすめの方法5選

1. 既卒専門の就職エージェントを活用する

既卒から正社員を目指す際に最も効果的な方法のひとつが、既卒や第二新卒に特化した
就職エージェントの利用です。

就職エージェントとは、あなたの希望や経歴に合った求人を紹介してくれるサービスです。

• 履歴書や職務経歴書の添削
  
• 面接対策や模擬面接
  
• 企業との面接日程調整の代行
  

就職活動全般にわたるサポートを受けられます。

既卒専門エージェントは、既卒採用に積極的な企業とのパイプが強く、
あなたの「書類選考で落ちない」求人を紹介してもらえる点が大きな強みです。

おすすめの既卒向けエージェント例

• マイナビジョブ20’s
  20代の既卒・第二新卒に特化したエージェント。専任のキャリアアドバイザーが親身にサポートしてくれます。
  
• 就職Shop（リクルート運営）
  書類選考なしで面接が受けられる求人が多く、既卒未経験でも正社員を目指せるサービスです。
  
• ウイズキャリー既卒
  サポートが非常に手厚く、特に既卒者の悩みを理解したうえで個別対応してくれます。ブラック企業の排除にも力を入れているので安心です。
  

これらのサービスは登録無料で利用できるため、複数登録して比較検討しながら活動を進めるのがおすすめです。

2. アルバイトや派遣の経験を職務経歴として活かす

「正社員経験がないから自信がない」と感じる既卒者は多いですが、アルバイトや派遣社員としての経験も立派な「職務経歴」です。

仕事で得たスキルや経験を具体的に整理し、自己PRに活用しましょう。

• 飲食店のアルバイト経験
  接客スキル、クレーム対応力、チームワーク、マネジメント経験
  （シフト管理や後輩指導など）
  
• 事務派遣の経験
  PCスキル（Excel、Wordなど）、資料作成、業務効率化のための工夫、
  コミュニケーション能力
  

こうした経験は、正社員の業務に活かせる要素がたくさんあります。

応募書類や面接でしっかりアピールしましょう。

また、経験が浅くても「何を学んだか」「どんな姿勢で仕事に取り組んだか」を
丁寧に説明することで、意欲や成長意欲を伝えられます。

3. 公務員・地方自治体・インフラ系企業も視野に入れる

既卒者の中には「安定志向が強い」という方も多いでしょう。

そういった方におすすめしたいのが、

• 公務員（市役所、区役所など）
  
• 地方自治体の職員
  
• インフラ系企業（電力会社、ガス会社、鉄道会社など）
  

これらの分野は、年齢や学歴よりも「適性」や「人柄」を重視する傾向があります。

また、長期雇用が前提であるため、既卒者の採用にも積極的です。

特に公務員試験は難易度が高いイメージがありますが、自治体によっては既卒者を対象にした特別枠や若年層向けの試験制度が設けられていることもあります。

安定した環境で長く働きたい方は、公務員やインフラ系企業の採用情報を積極的にチェックし、チャレンジしてみる価値があります。

4. 志望動機と将来のビジョンを明確にする

面接では、既卒者に特有の質問として「なぜ既卒になったのか？」
「これまで何をしていたのか？」が必ず聞かれます。

この質問に対して、ネガティブな印象を与えないように準備しておくことが重要です。

• 「自分に合った仕事を見極めるために、いくつかのアルバイトを経験してきました」
  
• 「社会経験を積む中で、◯◯業界に強く惹かれ、正社員として成長したいと考えるようになりました」
  

というように、「理由」＋「現在の熱意」を組み合わせて説明することで説得力が増します。

また、「過去の経験で何を学び、今後どう活かしていきたいか」というビジョンも伝えられると、企業からの評価は大きくアップします。

5. 就活は「情報戦」！SNS・口コミ・合同説明会を活用しよう

求人サイトだけでなく、SNS（Twitter、YouTube）、口コミサイト（OpenWorkなど）を
活用することも重要です。

特に既卒者歓迎の求人は、企業の公式サイトやSNS、採用説明会での直接発信で見つかることも多いです。

• 履歴書不要
  
• 服装自由
  
• 企業担当者と直接話せる
  

などのメリットがあります。

これらの場は、企業の雰囲気を肌で感じたり、質問ができたりと、貴重な情報収集の場として
活用できます。

情報収集力が高い人ほど、良い求人をいち早く見つけられるので、積極的にイベント参加や
口コミのリサーチを行いましょう。

よくある質問Q&A｜既卒就活の疑問を解消！

Q. 既卒は就職で不利ですか？
A. 不利ではありません！企業はポテンシャルと意欲を重視しています。

Q. 資格は必須？
A. 必須ではありませんが、MOS、簿記、ITパスポートなど基礎資格があると有利です。

Q. 就活は何から始めればいい？
A. エージェントへの相談→自己分析→書類作成→求人応募の順が基本です。

まとめ

既卒でも「就職できる人」が動き出しているのは、まずは「行動を起こす」ことが
何よりも大切です。

今動き出せば、あなたの理想のキャリアも決して遠くありません。

• 既卒向けの就職エージェントを活用し、情報収集と対策を行う
  
• これまでの経験をしっかり振り返り、ポジティブな姿勢で挑む
  
• 将来の目標やビジョンを描き、ブレない転職軸を持つ
  

「自分には無理かも…」と諦めず、一歩踏み出してみましょう。

既卒だからこそ持てる柔軟性や成長意欲は、企業にとって魅力的なポイントです。

自分の強みを活かして、理想のキャリアをつかみ取ってください。