フリーターが就職支援を無料で受けるには?相談先と活用法を解説

この記事に書かれていること

フリーターは、ハローワーク、ジョブカフェ、地域若者サポートステーション、就職エージェントを無料で利用できます。

求人紹介、応募書類の添削、面接対策、職業訓練など、無料の就職支援で相談できる内容を解説します。

年齢や地域などの利用条件を確認し、希望条件と相談したい内容を整理してから複数の窓口を使い分ける方法を紹介します。

正社員を目指したいけれど、何から始めればよいのか分からない。誰かに相談したくても、お金をかけてまで相談すべきか迷ってしまう。フリーターとして働きながら就職を考えていると、この段階で止まってしまう人は少なくありません。

じつは、就職の相談先はほとんどが無料で利用できます。ハローワークやジョブカフェのような公的機関は国や自治体の事業として運営されており、民間の就職エージェントも、採用が決まった企業から報酬を受け取る仕組みで動いているためです。費用を理由に相談をあきらめる必要はありません。

ただし、窓口ごとに得意な分野は違うため、働く準備の段階なのか、求人を探したいのか、書類と面接で困っているのかによって、選ぶべき相談先は変わります。この記事では、無料で使える4つの支援先の違いと、相談できる内容、活用のコツまでを解説します。

目次

フリーターが無料で使える4つの就職支援

無料で相談できる窓口は、大きく4つです。運営しているのが国や自治体か民間かで、扱う求人も支援の重点も変わります。まずは、それぞれの対象と支援内容を並べて確認しましょう。

支援先 主な対象 支援の中心
ハローワーク 求職中の人全般(わかものハローワークはおおむね35歳未満) 地域の求人紹介、職業相談
ジョブカフェ 若者(対象年齢は都道府県により異なる) 就職セミナー、職場体験、職業相談
地域若者サポートステーション 15〜49歳で働いていない人、就学していない人 働く準備の支援、職場定着まで
就職エージェント サービスごとに設定(20代・未経験層向けなど) 求人紹介、書類添削、面接対策

ハローワークで地域の求人と職業相談を利用する

ハローワークは、国が設置する公共職業安定所です。

全国の窓口で職業相談と職業紹介を受けられるほか、地域の企業が出した求人を検索できます。とくに、正社員就職を目指す若者向けに設けられているのがわかものハローワークで、現在パート・アルバイトとして働いているおおむね35歳未満の人が対象です。専門の相談員が担当者制で支援するため、行くたびに状況を説明し直さずに済みます。

地元で働きたい人や、通勤圏内の求人をまとめて見たい人は、まず最寄りのハローワークを訪ねてみてください。求人検索だけなら、窓口に行かなくてもハローワークインターネットサービスから確認できます。

ジョブカフェで若者向けの就職支援を利用する

ジョブカフェは、都道府県が設置する若者向けの就職支援施設です。

正式名称を「若年者のためのワンストップサービスセンター」といい、就職セミナー、職場体験、カウンセリング、職業相談などを1か所で受けられます。厚生労働省によると、46の都道府県が設置しており、サービスはすべて無料です。ハローワークを併設している施設では、職業紹介まで受けられます。

セミナーや職場体験で仕事の中身をつかんでから応募先を考えたい人には、使いやすい窓口です。ただし対象年齢は都道府県ごとに異なるため、住んでいる都道府県のジョブカフェの公式サイトで確認してから予約を入れましょう。

地域若者サポートステーションで働く準備を相談する

働くこと自体に不安がある段階なら、地域若者サポートステーション(サポステ)もおすすめです。

サポステは厚生労働省の委託を受けた団体が運営する支援機関で、公式サイトによると、対象は15歳から49歳まで、仕事をしていない人や就学中でない人とされています。全国179か所に設けられ、働き出す力を引き出すところから職場定着までを無料で支援する仕組みです。

アルバイトを続けながら利用できるかどうかは、一律には決まっていません。現在の働き方を伝えたうえで、対象になるかを窓口へ確認してください。生活リズムを整える段階から相談したい人にとっては、他の窓口にはない支援を受けられるかもしれません。

就職エージェントで求人紹介と選考対策を受ける

民間の就職エージェントも、求職者に費用の負担はありません。

面談で経験と希望を聞き取ったうえで求人を紹介し、応募書類の添削、面接対策、企業との日程調整まで支援する仕組みです。無料で使えるのは、採用が決まった企業から報酬を受け取る形で運営されているためで、ハタラクティブのように「サービスのご利用中に費用が発生することは一切ございません」と明記しているサービスもあります。

20代・未経験層を対象にしたサービスを選べば、フリーターからの応募を前提とした求人に出会いやすくなるでしょう。対象年齢や得意な分野を各サービスの公式サイトで確かめてから、面談を申し込んでください。

無料の就職支援で相談できる4つのこと

窓口を決めても、何を相談すればよいのか分からないという声はよく聞きます。実際には、求人の紹介だけでなく、就職活動のほぼ全段階が相談の対象です。代表的な4つを順に説明します。

自分に合う仕事と希望条件

1つ目は、仕事選びそのものの相談です。

「やりたいことが分からない」という状態でも問題ありません。相談員は、これまでのアルバイト経験や続けやすかった働き方を聞き取り、そこから候補を絞る手伝いをします。むしろ、希望が固まる前のほうが選択肢を狭めずに済むため、相談する意味は大きいでしょう。

相談に行くときは、避けたい条件を、譲れないものから3つほど挙げられるようにしておいてください。「夜勤は避けたい」「立ち仕事は体力がもたない」といった条件が分かれば、そこから逆算した候補を出してもらえます。

履歴書と職務経歴書の書き方

2つ目に相談できるのが、応募書類の書き方です。

正社員の選考が初めてだと、職歴欄にアルバイト先をどう書くか、志望動機をどこまで具体化するかで手が止まりやすくなります。ハローワークやジョブカフェでは、書き方の相談だけでなく、書いたものを見てもらうことも可能です。エージェントの場合は、応募先の求人票を踏まえた添削まで受けられます。

相談するときは、完成した書類ではなく書きかけの状態で持参してください。どこで迷ったかを共有したほうが、修正の方向性がはっきりします。

面接やフリーター期間の伝え方

3つ目は、面接での答え方です。

フリーターからの選考では、「フリーターを続けた理由」をよく聞かれます。答えを用意していないと言葉に詰まりますが、聞かれると分かっている以上、準備しておける質問です。相談員との練習では、答えの中身に加えて、話す長さや順序まで指摘を受けられます。

厚生労働省の令和5年若年者雇用実態調査では、中途採用の選考で「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」を重視した事業所が72.7%、「コミュニケーション能力」が66.9%にのぼりました。どちらも伝え方で評価が変わる項目のため、練習の効果が出やすい部分です。相談の場で一度、声に出して答えてみてください。

求人の仕事内容と応募条件

4つ目は、求人票の読み方です。

求人票には、固定残業代の有無、年間休日、試用期間中の待遇など、初めて見ると判断しにくい項目が並びます。「未経験歓迎」と書かれていても、実際にどこまで教えてもらえるかは会社によって差があるものです。窓口では、こうした記載の意味や、確認しておくべき点を教えてもらえます。

気になる求人があれば、印刷するか求人番号を控えて持参してください。実際の求人票を前にしたほうが、相談の中身も具体的になります。

フリーターにおすすめの無料就職支援サービス

4つの窓口は、どれか1つを選ばなければならないものではありません。ただし、いま困っている段階によって最初に行くべき窓口は変わるため、悩み別に整理しておきましょう。

働く準備から始めたいならサポステ

生活リズムや対人関係に不安があり、就職活動そのものに踏み出せない段階なら、サポステが向いています。

求人紹介を急がず、働き出す力を引き出すところから支援する点が特徴です。コミュニケーション講座や職場体験など、選考の前段階にあたるプログラムを用意している拠点もあります。ハローワークで求人を見ても現実味を持てない、という状態でも相談できる場所です。

利用するときは、公式サイトで最寄りの拠点を探し、まず相談の予約を入れてください。アルバイトを続けながら利用できるかは一律に決まっていないため、予約の時点で現在の働き方を伝えておきましょう。

地域の求人を探したいならハローワーク

通勤できる範囲で求人を探したいなら、まずハローワークで検索するのがおすすめです。

地域の企業が出した求人が集まっているため、勤務地や通勤時間を条件にして、窓口で相談しながら候補を絞れます。20代でアルバイトをしている人なら、わかものハローワークを利用してください。担当の相談員と続けて進められるうえ、求人の内容で気になる点があれば、職員から企業へ確認してもらえます。

初めての場合は、求職申込みの手続きが必要なため、時間に余裕を持って訪ねてください。

若者向けの相談やセミナーを受けたいならジョブカフェ

就職活動の進め方を基礎から知りたい人に合うのが、ジョブカフェです。

セミナーや職場体験を通じて、仕事の中身や選考の流れを知る機会が用意されています。一人で進めることに不安があるなら、求人を探す前にセミナーで選考の流れをつかみ、カウンセリングで方向性を相談しておきましょう。応募してから手が止まる事態を減らせます。

開催されるセミナーの内容は都道府県によって異なるため、各ジョブカフェの公式サイトで日程を確認し、興味のあるものから参加してみてください。

求人紹介と選考対策をまとめて受けたいなら就職エージェント

応募先を早く決めたい、書類と面接の準備も見てほしいという場合に向いているのが、就職エージェントです。

面談から求人紹介、書類添削、面接対策、日程調整までを一続きで受けられるため、アルバイトのシフトと並行して進めるときの負担が軽くなります。求人票に載らない職場の情報を聞ける点も、自分で探す場合との違いです。

ただし、紹介される求人は、各サービスが企業から受けている依頼の範囲に限られます。希望と違う求人が続くようなら、2社目に登録して比べてみましょう。

無料相談の前に整理しておきたい3つのこと

窓口へ行く前に自分の状況と希望を整理しておくと、初回の相談で話が前に進みます。準備といっても、紙に書き出すだけの作業です。書き出す項目を3つに絞って説明します。

現在の仕事と生活状況を書き出す

まずは、アルバイト先、勤務日数、1か月の収入、生活費、貯金の有無を紙に書き出しましょう。

5つの項目がそろうと、就職活動にどれくらいの時間を使えるか、いつまでに就職すべきかも見えてきます。相談員も、この数字をもとに無理のない進め方を提案してくれるでしょう。

数字が曖昧でもかまいません。「週4日、月13万円ほど」という程度でも、判断の材料には足ります。

就職で不安に感じていることをメモする

2つ目に書き出したいのが、不安の中身です。

「職歴がないことをどう説明すればよいか」「正社員として続けられるか自信がない」「今のアルバイトをいつ辞めればよいか」など、頭に浮かぶことをそのまま書き留めてください。書き留めておかないと、相談の場で思い出せずに持ち帰り、次の相談まで抱えたままになります。

書き出した不安は、そのまま相談員に見せてください。伝えないままでは、その不安を踏まえた提案は受けられません。

希望する働き方と避けたい条件を考える

3つ目は、条件の整理です。

やりたい仕事が浮かばない場合は、避けたい条件から並べましょう。「夜勤は続かなかった」「電話をかけ続ける仕事は苦手だった」といった項目のほうが、イメージしやすいものです。10個ほど書き出したら、その中から譲れない条件を3つ決めてください。

譲れない条件が3つ決まっていれば、相談員に「おすすめの求人を教えてください」と丸投げせずに済み、提案される求人の精度も上がります。

無料の就職支援を利用する際の注意点

無料で使えるからといって、相談員に任せきりにしてよいわけではありません。相談を活かすためにも、次の4点は押さえておいてください。

経歴や不安を隠さずに相談する

まず、経歴や事情は正確に伝えましょう。

相談員は、伝えられた状況をもとに選択肢を示す立場です。フリーター期間の長さ、短期間で辞めた仕事、体調面の不安などを伏せたまま相談すると、判断材料が欠けた分だけ、実情に合わない求人を提案されることになります。

話しにくい内容であれば、「うまく言えないのですが」と前置きしてから話してください。伝え方より、伝えるかどうかのほうが結果を左右します。

紹介された求人の仕事内容を自分でも確認する

次に、紹介された求人は自分の目でも確かめてください。

窓口で勧められた求人でも、入社後に働くのは自分です。仕事内容、固定残業代の有無と時間数、年間休日、試用期間の条件は、求人票で1つずつ確認しましょう。

厚生労働省の令和5年若年者雇用実態調査では、若年正社員の育成を行っている事業所は77.9%で、方法は「OJT(実務を通じて行う教育訓練)」が69.8%、「OFF-JT(業務から離れて行う教育訓練)」が35.2%でした。

実務を通じて教える形が中心のため、指導役が決まっているかどうかで入社後の負担は変わります。「未経験歓迎」の一言で済ませず、誰がどう教えるのかまで確かめておきたい項目です。

求人票で分からない部分は、相談員から企業へ確認してもらえるので、遠慮せずに依頼してください。

複数の支援先を比べて相性を確かめる

3つ目に、窓口は1つに絞らなくてかまいません。

ハローワークとエージェントでは扱う求人が違い、相談員との相性も人によって変わります。1か所で「合わない」と感じても、就職活動そのものが向いていないわけではありません。同じ条件を複数の窓口に伝えて提案の中身を比べたほうが、自分に合う相談先は早く見つかります。

ただし、同時に4つも5つも使うと管理しきれません。まずは公的機関から1つ、民間から1つの組み合わせなら、連絡や日程の管理も無理なく続けられます。

急かされたときはその場で応募を決めない

最後に、判断を急かされたときは、その場で決めずに持ち帰りましょう。

「今日中に返事がほしい」「この求人はすぐ埋まる」と言われると、断りにくく感じるものです。ただし、労働条件を確かめないまま応募を決めると、選考が進んでから条件の食い違いに気づくことになります。応募するかどうかは、求人票の記載を読み込んでから判断しましょう。

「家で求人票を読んでから決めます」と伝えれば十分です。あわせて、就職支援をうたう有料のセミナーや講座を勧められた場合も、その場で契約せず、無料の窓口で内容を相談してから判断してください。

ツナグバの無料相談で仕事選びの軸を言語化する

無料の窓口をいくつ回っても、「自分が何を求めているか」が言葉になっていないと、提案された求人を判断できません。ツナグバは、求めているものを言葉にする段階に時間をかける進め方をとっており、その流れを3つに分けて説明します。

Why軸のカウンセリングで就職したい理由を整理する

Why軸のカウンセリングとは、「なぜそう思うのか」という問いを起点に、就職したい理由を掘り下げるツナグバの面談です。

「安定した仕事に就きたい」という言葉の裏には、収入の不安、契約更新のたびの落ち着かなさ、周囲への説明のしづらさなど、人によって違う事情が隠れています。その事情が整理されないまま求人を見ても、条件に合う会社を前にして決め手を持てません。

面談では、過去の経験と価値観をたどりながら、避けたいことの裏にある本当の希望を言葉にします。希望が言葉になれば、勧められた求人に流される状態から、自分の基準で判断する状態へ移れるでしょう。

平均10回の面談で希望と避けたい条件を深掘りする

ツナグバの面談回数は、1人あたり平均10回以上です。

初回の相談だけで、希望条件をすべて言葉にできる人はほとんどいません。求人を見て、面接を受けて、そこで感じたことを持ち帰るうちに、「思っていたより人と話す仕事が合っている」「通勤時間は思ったほど気にならなかった」といった発見があります。回数を重ねるのは、こうした発見を条件へ反映させるためです。

面談のたびに、気づいたことをそのまま伝えてください。迷った理由まで共有したほうが、次に紹介される求人は自分の希望に近づきます。

求人票では見えにくい社風との相性も確認する

最後は、求人票に載らない情報を踏まえた判断です。

入社後に「思っていた職場と違う」と感じる原因は、給与や休日よりも、職場の雰囲気や仕事の進め方にあることが少なくありません。ツナグバでは企業分析まで踏まえたうえで応募先を提案するため、条件が合うかどうかだけでなく、働き方が合うかどうかも一緒に検討できます。

気になる点があれば、応募前に担当者へ質問しましょう。「何人くらいの部署か」「未経験で入った人はどんな仕事から始めたか」といった疑問は、面接の場で聞く前に確かめておいてください。

フリーターは無料の就職支援を悩みに合わせて選ぼう

就職の相談は、公的機関も民間のエージェントも無料で利用できます。大切なのは、どこが有名かではなく、いま自分がどこで困っているかに合わせて選ぶことです。働く準備の段階ならサポステ、地域の求人を探すならハローワーク、進め方を基礎から知りたいならジョブカフェ、求人紹介と選考対策をまとめて受けたいならエージェントが向いています。

まずは、いまの生活状況と、就職で不安に感じていることを紙に書き出してみてください。次に、避けたい条件を10個並べ、そこから譲れない条件を3つ決めましょう。この準備があれば、どの窓口でも相談は前に進みます。

20代・未経験からの就職を専門に支援しているのがツナグバです。平均10回以上の面談で、条件の整理から応募先の選定、面接対策までを一緒に進めます。何から手をつければよいか分からない段階でも相談できるので、まずは気軽に問い合わせてみてください。

無料相談で、仕事選びの軸から整理してみませんか?

無料の支援先を知っても、どこへ何を相談すればよいか決めきれないことがあります。ツナグバでは、働くうえで避けたい条件と実現したいことを整理し、20代・未経験向けの求人選びへつなげます。

  • 相談無料
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この記事の監修

海老名 信行

海老名 信行

取締役/COO
株式会社ツナグバ

大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
プロフィール紹介

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