「仕事が多すぎて、どれだけ残業しても終わらない」「業務過多を理由に辞めるのは、ただの甘えなのだろうか」と悩んでいませんか。
一時的に仕事が増えることは、どの職場でも起こり得ます。しかし、慢性的な人手不足や無理な納期によって業務過多が続き、相談しても改善されない場合は、退職を検討することも不自然ではありません。
特に、眠れない、食欲がない、出勤前に動悸や吐き気がするなど、心身への影響が出ている場合は、仕事を続けることだけを優先しないでください。
この記事では、業務過多で退職を考える判断基準、退職前にできる対策、会社への退職理由、転職面接での言い換え方、円満退職の進め方を解説します。
業務過多で退職するのは甘えではありません
業務量を相談し、優先順位や期限の調整を依頼しても改善されず、健康や私生活に影響が出ている場合は、退職も自分を守る選択肢です。
ただし、勢いだけで辞めるのではなく、健康状態、改善の可能性、転職先、生活費を整理して判断しましょう。
業務過多とはどのような状態?
業務過多とは、担当者が利用できる時間や能力に対して、処理すべき仕事量が多すぎる状態です。
単純に仕事の件数が多い場合だけでなく、納期が短い、担当範囲が広すぎる、突発的な依頼が多い、十分な教育を受けていないといった状態も含まれます。
一時的に忙しい状態との違い
繁忙期や大規模な案件の前後など、一時的に仕事量が増えることはあります。増員や納期調整が予定され、終了時期が明確なら、必ずしも退職が必要とは限りません。
一方、次のような状態が数か月以上続いている場合は、個人の努力だけでは解決しにくい構造的な業務過多と考えられます。
- 常に定時内で終わらない量の仕事を任される
- 退職者の業務が補充なしで追加される
- 休日や退勤後にも連絡が来る
- 優先順位を確認しても「全部急ぎ」と言われる
- 相談しても「みんな忙しい」で終わる
- 新しい仕事が増えても既存業務が減らない
- 残業を申請できず、持ち帰り仕事が発生する
- ミスや遅延の責任だけを個人に負わされる
| 比較項目 | 一時的な繁忙 | 慢性的な業務過多 |
|---|---|---|
| 忙しい期間 | 終了時期が決まっている | 終わりが見えない |
| 人員体制 | 応援・増員の予定がある | 退職者が出ても補充されない |
| 優先順位 | 上司が調整している | すべて最優先と指示される |
| 残業 | 特定の期間だけ増える | 長時間労働が常態化している |
| 改善の見込み | 具体的な対策が進んでいる | 相談しても対応されない |
業務過多になってしまう主な原因
業務過多になると、「自分の能力が低いから仕事が終わらない」と考えてしまうことがあります。
しかし、原因が会社の人員配置や業務設計にある場合、個人が効率化しても根本的には解決しません。
慢性的な人手不足
退職者や休職者が出ても人員が補充されず、残った社員へ業務が集中するケースです。
一人が退職すると別の社員の負担が増え、その社員も退職するという悪循環に陥ることがあります。
業務の属人化
「その人にしかできない仕事」が増えると、休暇を取得しにくくなり、引き継ぎも進みません。
本人の能力が高いほど仕事を任され続け、結果的に業務過多になる場合もあります。
管理職が仕事量を把握していない
上司が業務名だけを見て、実際に必要な作業時間や確認工程を理解していないケースです。
資料作成、関係者への連絡、修正、社内手続きなどの「見えにくい作業」が、仕事量として認識されていないことがあります。
優先順位と役割分担が曖昧
複数の上司や部署から仕事を依頼され、それぞれから最優先の対応を求められると、担当者だけでは順番を決められません。
優先順位を決めるべき管理者が調整せず、現場の個人へ判断を丸投げしている状態です。
教育・引き継ぎが不足している
十分な研修を受けないまま仕事を任されると、調べながら作業する時間が増えます。
質問できる相手がいない、マニュアルがない、前任者がすでに退職している場合は、同じ仕事でも必要な時間が長くなります。
仕事を断りにくい
依頼を断れず、すべて引き受けてしまうことも業務過多の一因です。
ただし、断れない本人だけの問題と決めつけてはいけません。断ると評価が下がる、相談しても拒否されるといった職場環境が原因の場合もあります。
| 業務過多の原因 | 個人で改善できる範囲 | 会社に必要な対応 |
|---|---|---|
| タスク管理の不足 | 業務一覧・期限を整理する | 優先順位を承認する |
| 人手不足 | 効率化できる作業を探す | 採用、配置転換、外注を行う |
| 業務の属人化 | 手順を記録する | 担当を複数化し、引き継ぐ |
| 急な依頼が多い | 所要時間と影響を伝える | 既存業務の期限を調整する |
| 教育不足 | 不明点を言語化する | 研修、マニュアル、質問先を整える |
業務過多で退職を考えた方がよい7つのサイン
業務過多を理由に退職すべきかは、残業時間だけで決められるものではありません。
健康への影響、改善の可能性、会社の対応などを総合的に見て判断しましょう。
1.心身の不調が出ている
眠れない、食欲がない、涙が出る、動悸がする、朝起きられないなどの症状がある場合は、仕事よりも健康を優先してください。
「もう少し頑張れば終わる」と無理を続けると、回復に長い時間が必要になる可能性があります。
症状が続く場合は、医療機関や産業医へ相談しましょう。厚生労働省のこころの耳では、働く人向けの電話・SNS・メール相談などが案内されています。
2.長時間労働が常態化している
時間外労働の上限は、原則として月45時間・年360時間です。臨時的な特別の事情がある場合でも、法令上の上限があります。
ただし、月45時間を下回っていれば健康に問題がないとは限りません。通勤時間、深夜勤務、休日対応、業務の緊張度などによって負担は変わります。
サービス残業や持ち帰り仕事がある場合は、実際に働いた時間を記録してください。
3.相談しても改善されない
上司へ業務一覧と必要時間を提示し、期限や担当の調整を依頼しても対応されない場合は、改善の可能性が低いと考えられます。
「頑張って」「効率化して」と言われるだけで、仕事量が減らない場合も同様です。
4.ミスが増えている
仕事量が処理能力を超えると、確認不足や判断ミスが増えます。
ミスを取り戻すためにさらに仕事が増え、焦りから別のミスが起きる悪循環に入っている場合は、早めの対応が必要です。
5.休日も仕事から離れられない
休日も業務連絡を確認し続ける、仕事が終わらず持ち帰る、翌週のことを考えて休めない状態は、十分な回復ができていないサインです。
休んでも疲れが取れず、趣味や家族との時間を失っている場合は、現在の働き方が長く続けられるか考えましょう。
6.仕事を減らす見通しがない
採用予定や配置転換がなく、取引や案件だけが増え続けている場合は、今後さらに負担が増える可能性があります。
改善策について「そのうち考える」と言われるだけで、担当者や期限が決まっていない場合も注意が必要です。
7.職場に残る理由が罪悪感だけになっている
「自分が辞めたら同僚に迷惑がかかる」「後任がいないから辞められない」と考える人もいます。
しかし、人員を確保し、業務が一人に集中しない体制を作るのは会社の役割です。同僚への罪悪感だけで健康を犠牲にする必要はありません。
退職検討チェック
- 眠れない、食欲がない、出勤前に体調が悪くなる
- 残業・休日対応・持ち帰り仕事が常態化している
- 業務量を相談しても具体的な調整が行われない
- 仕事量が原因でミスや遅延が増えている
- 休んでも疲れが回復しない
- 増員や業務削減の予定がない
- 職場に残る理由が「周囲に迷惑をかけたくない」だけになっている
複数当てはまる場合は、一人で抱えず、休職・異動・退職を含めて相談しましょう。
すぐに退職を決める前に試したい5つの対策
心身が限界に達している場合は、改善を待たずに休むことが必要です。
まだ相談や調整が可能な状態なら、退職前に次の対策を試してみましょう。
業務量と所要時間を見える化する
「忙しいです」だけでは、上司が具体的な状況を理解できない場合があります。
担当業務、期限、必要時間、進捗、遅れた場合の影響を一覧にしましょう。
| 業務 | 期限 | 必要時間 | 現在の進捗 | 調整案 |
|---|---|---|---|---|
| 月次報告資料 | 金曜日 | 5時間 | 未着手 | 提出を翌週月曜へ変更 |
| 顧客対応 | 随時 | 1日3時間 | 対応中 | 一部をチームへ分担 |
| 新人研修 | 毎日 | 1日2時間 | 実施中 | 質問時間を固定する |
可視化すると、本人の能力ではなく、勤務時間内で処理できない仕事量であることを共有しやすくなります。
上司に優先順位を決めてもらう
すべての業務を終わらせることが難しい場合は、自分だけで順番を決めず、上司へ判断を求めましょう。
「AとBを本日中に終えるには、それぞれ4時間必要です。どちらを優先すべきでしょうか」のように、選択肢と必要時間を示します。
期限・品質・範囲の調整を依頼する
仕事量を減らせない場合でも、納期を延ばす、資料の項目を減らす、確認者を増やすなどの調整ができる可能性があります。
依頼を受けた時点で、「いつまでに、どの水準まで必要か」を確認する習慣をつけましょう。
人事・産業医・社内相談窓口を利用する
直属の上司が対応しない場合は、人事、さらに上位の管理職、産業医、労働組合、社内通報窓口などへ相談する方法があります。
相談日、相手、伝えた内容、返答は記録しておきましょう。
異動・休職を検討する
会社や業界には不満がなく、特定の部署だけが業務過多なら、異動によって改善する可能性があります。
すでに心身の不調がある場合は、医療機関へ相談したうえで、休職制度の利用も検討してください。
業務過多を上司へ相談するときの伝え方
上司へ相談するときは、「仕事が多くて無理です」だけで終わらせず、現在の業務量と求める対応を具体的に伝えます。
業務量を相談するときの基本構成
- 事実:現在担当している業務と期限
- 影響:勤務時間内で終わらない業務とリスク
- 相談:優先順位、期限、担当をどう調整するか
- 記録:決定した内容をメールなどで残す
相談例文
「現在、A社の対応、月次資料、新人研修を担当しており、それぞれの作業時間を合計すると今週の勤務時間内での完了が難しい状況です。A社対応を優先する場合、月次資料の提出を来週月曜日へ変更する必要があります。優先順位と期限についてご相談できますでしょうか」
新しい仕事を依頼された場合
「対応可能ですが、現在進めているA業務と期限が重なっています。こちらを優先する場合、A業務の期限を変更するか、別の方へ一部をお願いする必要があります。どのように進めるかご指示いただけますか」
仕事そのものを拒否するのではなく、追加した場合に何が遅れるかを明確に伝えることがポイントです。
業務過多を理由に退職できる?
業務過多を理由に退職することはできます。
会社へ退職理由を詳細に説明しなければ退職できないわけではありません。会社との関係を悪化させたくない場合は、「一身上の都合」と伝える方法もあります。
期間の定めがない雇用契約では、民法上、退職の意思表示から原則2週間で契約が終了するとされています。ただし、実際には就業規則に退職申出の期限が定められていることが多いため、まずは確認しましょう。
有期契約の場合は扱いが異なります。契約途中での退職を希望する場合は、会社や公的な相談窓口へ確認してください。
会社が「後任が決まるまで辞められない」と言った場合
後任の採用や人員配置は会社の責任です。後任が決まらないことだけを理由に、無期限に退職できないわけではありません。
ただし、連絡をせず突然出社しなくなると、手続きや引き継ぎをめぐってトラブルになる可能性があります。退職の意思と希望日を書面で明確に伝えましょう。
違法な長時間労働や未払い残業が疑われる場合
長時間労働、残業代の未払い、タイムカードの改ざんなどがある場合は、次の記録を保管します。
- タイムカードや勤怠システム
- 業務メールやチャットの送受信時間
- パソコンのログイン・ログオフ記録
- 業務日報やスケジュール
- 給与明細
- 上司へ相談したメール
- 休日や退勤後の業務指示
厚生労働省の労働条件相談ほっとラインでは、過重労働や未払い残業などについて無料で相談できます。
| 相談内容 | 主な相談先 | 相談前に用意したいもの |
|---|---|---|
| 仕事量・社内の調整 | 上司、人事、労働組合 | 業務一覧、期限、必要時間 |
| 心身の不調 | 医療機関、産業医、こころの耳 | 症状、発生時期、勤務状況 |
| 長時間労働・未払い残業 | 労働条件相談ほっとライン、労働基準監督署 | 勤怠記録、給与明細、業務指示 |
| 退職の拒否・手続き | 労働局の総合労働相談コーナーなど | 雇用契約書、就業規則、退職届の控え |
会社へ伝える退職理由は業務過多と言ってもよい?
業務過多を正直に伝えるかは、会社との関係や改善を求めるかによって決めます。
退職の意思が固まっており、引き止めや反論を避けたい場合は、詳細を説明せず「一身上の都合」と伝える方法があります。
業務過多を伝える場合
「現在の業務量では継続して働くことが難しく、これまでご相談してきましたが、改善の見通しが立たないため退職を決断しました」
事実とこれまでの相談経緯を簡潔に伝えます。上司の人格や会社への不満を並べる必要はありません。
柔らかく言い換える場合
「今後の働き方とキャリアを見直した結果、現在の職場で長期的に勤務を続けることが難しいと判断しました」
業務過多という言葉を直接使わず、今後の働き方を見直した結果として説明できます。
詳細を伝えない場合
「一身上の都合により、○月○日をもって退職したく存じます」
退職届では、一般的に「一身上の都合」と記載します。退職面談で質問された場合も、必ず業務過多の詳細を説明しなければならないわけではありません。
| 伝え方 | 例文 | 向いている状況 |
|---|---|---|
| 率直に伝える | 業務量について相談してきましたが改善が難しく、継続勤務が困難と判断しました | 退職理由を会社へ共有したい場合 |
| 柔らかく言い換える | 今後の働き方を見直し、長期的に力を発揮できる環境へ移りたいと考えました | 関係を悪化させず説明したい場合 |
| 詳細を伝えない | 一身上の都合により退職いたします | 引き止めや議論を避けたい場合 |
転職面接で「業務過多」をどう言い換える?
転職面接で「仕事が多すぎたから辞めました」とだけ答えると、採用担当者から次のように受け取られる可能性があります。
- 忙しい時期に対応できないのではないか
- 自分で業務を整理する力が不足しているのではないか
- 入社後も同じ理由で退職するのではないか
- 会社の不満だけを理由にしているのではないか
嘘をつく必要はありませんが、業務過多という事実だけで終わらせず、自分が行った対策と転職先で実現したいことまで伝えましょう。
転職理由を組み立てる4ステップ
業務過多を転職理由にするときの4ステップ
- 事実:どのような業務負担が続いていたか
- 行動:改善のために何をしたか
- 結果:なぜ転職が必要だと判断したか
- 未来:次の職場でどう力を発揮したいか
例文1|人手不足による業務過多
「前職では退職者の業務を継続して引き継ぎ、担当範囲が大きく広がりました。業務一覧を作成して上司へ優先順位と人員配置の見直しを相談しましたが、採用や分担の見通しが立たない状態が続きました。今後は、チーム内で役割を共有しながら、担当業務の品質を高められる環境で経験を活かしたいと考え、転職を決めました」
例文2|営業職の場合
「前職では既存顧客の対応に加えて、新規開拓と事務処理を一人で担当していました。顧客対応の品質を保つため、業務手順の見直しや資料の共通化を進めましたが、担当社数が増え続け、十分な提案時間を確保することが難しくなりました。今後は顧客ごとの課題に向き合い、提案の質を重視する営業として成長したいと考えています」
例文3|事務職の場合
「前職では複数部署の事務を兼任し、突発的な依頼によって定型業務が遅れる状態が続いていました。依頼窓口の一本化や締切の設定を提案しましたが、体制変更が難しい状況でした。転職後は、これまで培った調整力とExcelのスキルを活かし、役割分担が明確な環境で業務改善にも貢献したいと考えています」
例文4|未経験職種へ転職する場合
「前職では業務量が増え続け、将来に向けて新しい技能を学ぶ時間を確保できない状態でした。業務の優先順位や担当変更を相談しましたが、体制上の改善が難しかったため、働き方とキャリアを見直しました。今後は、以前から関心のあった○○職で専門性を身につけ、長期的に成長したいと考えています」
避けたい回答
「会社が人を採用しないのが悪い」「上司が無能だった」「毎日忙しくて嫌になった」など、会社への批判だけで終わる回答は避けましょう。
退職に至った経緯が事実でも、自分がどのように対応し、何を基準に次の会社を選ぶのかを伝えることが大切です。
| 避けたい表現 | 言い換え例 |
|---|---|
| 仕事が多すぎて嫌になった | 担当範囲が拡大し、品質を維持しながら長期勤務することが難しいと判断した |
| 上司が何もしてくれなかった | 業務量と優先順位について相談したが、体制上の改善が難しかった |
| 残業したくなかった | 継続的に成果を出せる働き方へ見直したいと考えた |
| 楽な会社に行きたい | 役割と優先順位が明確な環境で、担当業務の質を高めたい |
| 何でも押し付けられた | 複数部署の業務を兼任し、専門性を高めることが難しい状態だった |
業務過多を繰り返さない転職先の見極め方
業務過多から転職しても、次の会社でも同じ状態になれば、再び早期退職につながります。
求人票の「残業少なめ」「風通しがよい」といった表現だけで判断せず、面接で実際の体制を確認しましょう。
面接で確認したい質問
- 配属部署には何人いて、どのように役割を分担していますか
- 入社後3か月間に担当する業務を教えてください
- 繁忙期はいつで、残業時間はどの程度変わりますか
- 急な業務が発生した場合、優先順位は誰が決めますか
- 欠員が出た場合はどのように対応していますか
- 業務マニュアルや研修制度はありますか
- 今回の募集は増員ですか、退職者の補充ですか
- 独り立ちまでの期間と支援体制を教えてください
「残業はありますか」と聞くだけでなく、仕事量を調整する仕組みまで質問することがポイントです。
求人票で注意したい表現
「少数精鋭」「裁量が大きい」「幅広くお任せ」「急成長中」といった表現が、必ず業務過多を意味するわけではありません。
ただし、具体的な担当範囲や支援体制が書かれていない場合は、面接で確認しましょう。
| 確認項目 | 安心材料 | 注意したい状態 |
|---|---|---|
| 募集背景 | 事業拡大に合わせた計画的な増員 | 退職者補充だが退職理由を説明しない |
| 担当範囲 | 入社時の業務が具体的 | 状況に応じて何でも担当するとだけ説明される |
| 教育 | 研修期間と教育担当が明確 | 入社後に現場で覚えるとだけ言われる |
| 優先順位 | 上司やチームで調整する | 各担当者の自己責任で対応する |
| 残業 | 通常期・繁忙期の実績を説明できる | 個人による、やる気次第と曖昧にされる |
業務過多から円満退職する進め方
1.雇用契約と就業規則を確認する
退職申出の期限、有給休暇、会社からの貸与品、引き継ぎなどの規定を確認します。
有期契約の場合は、契約期間と途中退職の条件も確認してください。
2.退職希望日を決める
心身の状態、転職先の入社日、引き継ぎ、有給休暇などを踏まえて決めます。
健康状態が悪化している場合は、引き継ぎを優先して退職日を先延ばしにせず、医療機関や会社へ相談しましょう。
3.直属の上司へ退職意思を伝える
「退職を検討しています」ではなく、意思が固まっている場合は「退職いたします」と明確に伝えます。
退職理由の議論より、退職希望日と今後の手続きに話を進めましょう。
4.退職届を提出する
会社指定の書式がある場合は、それに従います。提出日、退職日、提出先を記録し、控えを保管してください。
5.引き継ぎ範囲を決める
すべてを完璧に終わらせようとすると、退職前にさらに業務過多になる可能性があります。
上司と相談し、残りの勤務期間で対応できる範囲を決めましょう。
引き継ぎ資料に入れる項目
- 業務名と目的
- 作業手順と実施時期
- 進行中案件の状況
- 社内外の関係者と連絡先
- 保存場所・使用システム
- 期限と注意点
- 未対応事項
6.貸与品と必要書類を確認する
パソコン、社員証、制服、鍵、健康保険証の資格確認に関するものなど、会社から借りている物を返却します。
離職票、源泉徴収票、雇用保険被保険者証など、退職後に必要な書類の受取方法も確認しましょう。
業務過多からの転職はツナグバへ相談
業務過多の職場で働き続けていると、求人を比較したり、転職理由を整理したりする時間も取れなくなります。
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業務過多による退職に関するよくある質問
Q. 業務過多を理由に退職するのは甘えですか?
甘えとは限りません。業務量を相談しても改善されず、長時間労働や心身の不調が続いている場合は、退職も自分を守るための選択肢です。健康状態と改善の可能性を基準に判断しましょう。
Q. 業務過多は退職理由として会社に伝えてもよいですか?
伝えても問題ありません。ただし、会社への批判を並べるのではなく、これまで相談した内容と、改善の見通しが立たなかった事実を簡潔に伝えましょう。詳細を伝えず「一身上の都合」とする方法もあります。
Q. 退職届には業務過多と書くべきですか?
自己都合退職の場合、一般的には「一身上の都合により」と記載します。退職届へ業務過多の経緯を詳しく書く必要はありません。労働条件をめぐるトラブルがある場合は、提出前に公的窓口や専門家へ相談しましょう。
Q. 転職理由で「業務過多」をどう言い換えればよいですか?
「担当範囲が拡大し、品質を維持しながら長期的に働くことが難しくなった」「役割分担が明確な環境で専門性を高めたい」などと表現できます。改善のために行った行動と、転職後に実現したいことも伝えましょう。
Q. 仕事量が多いのは自分の能力不足なのでしょうか?
必ずしも能力不足とは限りません。勤務時間内で処理できない量の仕事、人手不足、短すぎる期限、教育不足などが原因の場合もあります。業務と必要時間を記録し、上司と優先順位を確認してください。
Q. 後任がいなくても退職できますか?
後任が決まっていないことだけを理由に、無期限に退職できないわけではありません。人員確保は会社の責任です。ただし、退職手続きや引き継ぎでトラブルにならないよう、意思と退職希望日を書面で伝えましょう。
Q. 仕事が終わらなくても帰ってよいですか?
自分だけで判断せず、勤務時間内に終わらない業務と遅延の影響を上司へ伝え、優先順位を確認しましょう。無断で仕事を持ち帰ったり、申告せず残業したりすると、正確な業務量が会社へ伝わらない可能性があります。
Q. 業務過多で体調を崩した場合は退職と休職のどちらがよいですか?
症状や会社の制度によって異なります。退職を急ぐ前に医療機関や産業医へ相談し、休職制度、傷病手当金、復職の見込みなどを確認しましょう。すでに継続勤務が困難な場合は健康を優先してください。
Q. 業務過多による退職は会社都合になりますか?
業務過多を理由に自分から退職しただけで、自動的に会社都合になるわけではありません。離職理由の判断は具体的な労働時間や退職経緯などによって異なるため、証拠を保管したうえでハローワークへ確認してください。
Q. 退職してから転職活動を始めてもよいですか?
心身の回復を優先する必要がある場合は、退職後に転職活動を始める方法もあります。ただし、収入が途切れる可能性があるため、生活費、雇用保険、健康保険、年金などの手続きを事前に確認しましょう。
業務過多が改善されないなら退職も自分を守る選択肢
業務過多が続くと、長時間労働、ミス、体調不良、私生活への影響につながります。
まずは業務量と必要時間を可視化し、上司へ優先順位、担当、期限の調整を依頼しましょう。相談しても改善されず、心身への影響が出ている場合は、退職も正当な選択肢です。
会社へ退職理由を伝える際は、「一身上の都合」としても問題ありません。業務過多を伝える場合も、会社や上司への批判ではなく、相談してきた経緯と改善が難しかった事実を簡潔に説明しましょう。
転職面接では、業務過多だけを理由にせず、自分が行った改善行動と、次の職場で実現したい働き方をセットで伝えることが大切です。
業務範囲、役割分担、教育体制、繁忙期の残業などを確認し、同じ理由で退職を繰り返さない職場を選びましょう。
業務過多で退職を考えている20代の方へ
退職理由の伝え方や、次の職場で確認すべき条件を一人で抱えていませんか?
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この記事を書いた人
竹本 甲輝(たけもとこうき)
株式会社ツナグバ 公式サイト
Work Experience: 飲料メーカー
Hobby: ゴルフ
MBTI: 論理学者-INTP-
Favorite: ホットドックとソフトクリーム
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この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
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