転職エージェントとは何なのか。本当に利用したほうがいいのか。未経験でも紹介してもらえるのか。無料と聞くと逆に不安になる方もいるかもしれません。
実際に検索している人の多くは、転職を前向きに考えているというよりも、不安の中で答えを探しています。今の仕事を続けるべきか悩んでいる。けれど自分に自信がない。そんな状態で転職エージェントという言葉にたどり着いています。
転職エージェントは、求人を紹介する会社という理解だけでは不十分です。本質は、あなたの経験や価値観を整理し、市場でどう評価されるのかを客観的に示す存在です。特に二十代未経験の転職では、自分では気づけない強みを言語化できるかどうかが大きな分岐点になります。
この記事では、転職エージェントの仕組みや役割だけでなく、利用するメリットと注意点、選び方の基準までを網羅的に解説します。読み終えたときに、利用するかどうかを自分で判断できる状態になることを目指します。
転職エージェントとは?その基本的な役割と仕組み

転職エージェントの基本的な役割
転職エージェントは、企業から採用の依頼を受け、条件に合う求職者を紹介する人材紹介サービスです。しかし役割は紹介だけではありません。
未経験転職の場合、多くの人が自分の経歴に自信を持てていません。アルバイト経験しかない、短期離職がある、特別な資格を持っていない。そのような背景から、自分は選ばれないのではないかと感じています。
エージェントの仕事は、経歴の有無を評価することではなく、その中にある再現性のある能力を見つけることです。飲食店でのアルバイトであれば、単なる接客ではなく、売上管理、スタッフ間の連携、ピーク時の業務調整など、ビジネススキルとして評価できる要素があります。それを企業目線に翻訳し、職務経歴書や面接で伝わる形に整えます。
さらに、企業に推薦する際には紹介文が添えられます。どのような人物で、どのような可能性があるのかを第三者の立場から補足するため、自己応募よりも情報量が増えます。これが書類通過率の差につながることもあります。
ツナグバでは、二十代未経験層に特化して支援を行っています。面談を一度で終わらせず、複数回重ねることで、表面的な情報ではなく価値観や将来像まで整理します。転職を単発のイベントではなく、キャリアの設計と捉えているからです。
転職エージェントの仕組み:なぜ無料で利用できるのか?
「なぜ、こんなに手厚いサポートを無料で受けられるのだろう?」と疑問に思うかもしれません。
転職エージェントの収益構造は、企業からの「成功報酬」によって成り立っています。
- 企業からの依頼: 企業は、自社の求める人材要件をエージェントに伝え、採用支援を委託します。
- 求職者の紹介: エージェントは、登録した求職者の中から要件に合致する人材を探し、企業に紹介します。
- 成功報酬の支払い: 求職者の採用が成功し、入社した場合、企業からエージェントへ成功報酬(一般的に採用者の年収の一定割合)が支払われます。
このように、エージェントの収益源は企業からの紹介料であるため、求職者は一切費用を負担することなく、専門的で質の高いサポートを受けることができるのです。これは、企業と求職者の双方にとってメリットのある、Win-Winの仕組みと言えます。
転職サイトとの決定的な違い
転職活動のツールとして、転職サイトと転職エージェントがあります。それぞれの違いを理解することで、より効率的な活動が可能になります。
| 項目 | 転職エージェント | 転職サイト |
| 求人への応募 | キャリアアドバイザー経由(推薦文付き) | 求職者が直接応募 |
| 求人の種類 | 公開求人 + 非公開求人 | 公開求人がメイン |
| サポート範囲 | 応募書類添削、面接対策、年収交渉、入社後フォロー | 情報提供のみ(基本はセルフサービス) |
| 企業との交渉 | エージェントが代行 | 求職者が自身で交渉 |
| おすすめな人 | 初めての転職、キャリアチェンジ、手厚いサポートが欲しい人 | 自分のペースで進めたい、情報収集をしたい人 |
より手厚いサポートを求め、選考通過率や年収アップの可能性を高めたいと考えるなら、転職エージェントの利用が断然おすすめです。
転職エージェントを利用する「圧倒的なメリット」

転職エージェントを利用することで得られるメリットは、単に求人が増えることだけではありません。あなたの転職活動を質的に向上させ、成功に導く具体的な利点があります。
非公開求人の紹介:キャリアアップの可能性を広げる
企業が非公開で募集を行う理由には、応募の集中を避けることや、競合に採用戦略を知られないようにすることがあります。特にポテンシャル採用枠や重要ポジションは、限定的に募集されることがあります。
未経験歓迎と書かれていなくても、実際には育成前提で採用を検討している企業も存在します。そのような情報は公開求人からは読み取れません。
選択肢が増えること自体が、転職活動の質を高めます。
応募書類・面接対策の徹底サポート
未経験転職でつまずく大きな要因は、志望動機の弱さです。なぜその業界なのか、なぜ未経験でも挑戦したいのか、その理由が曖昧なままでは説得力が生まれません。
エージェントは企業ごとの評価基準や質問傾向を把握しています。過去の合格事例を参考に、どのような伝え方が効果的かを具体的にアドバイスします。
模擬面接を重ねることで、回答に一貫性が生まれます。緊張そのものは消えませんが、準備の質が自信につながります。
年収交渉や条件交渉の代行
希望年収や入社日、その他の待遇(福利厚生、勤務時間など)について、求職者自身が企業と直接交渉するのは、心理的負担が大きく、また相場観の把握も難しいため、難航しがちです。
転職エージェントは、あなたのスキルや市場価値、そして企業側の予算や評価基準を熟知しています。プロの視点から適切な年収を提示し、あなたの希望を最大限に反映できるよう交渉を代行してくれます。
エージェントが交渉を行うことで、あなたの希望が通りやすくなり、より有利な条件で転職できる可能性が大きく高まります。
未経験転職では最初の一社が方向性を決めます。営業職に入るのか、事務職に入るのか、エンジニアを目指すのかで、その後の選択肢は大きく変わります。
未経験転職では最初の一社が方向性を決めます。営業職に入るのか、事務職に入るのか、エンジニアを目指すのかで、その後の選択肢は大きく変わります。
五年後にどのようなスキルを持っていたいのか。そのために今どの経験を積むべきか。短期的な内定獲得だけでなく、中長期の視点で設計することが重要です。
エージェントはその視点を提供します。
失敗しないための転職エージェントの選び方

転職エージェントを選ぶ段階で、多くの人がつまずきます。検索してみると、似たようなサービスが大量に出てくるからです。
「結局どこがいいのか分からない」
「大手なら安心なのか」
「未経験でも本当に対応してくれるのか」
ここでなんとなく登録してしまうと、後から後悔する可能性があります。
転職エージェント選びは、求人選び以上に重要です。なぜなら、どのエージェントと組むかで、紹介される求人の質も、キャリア設計の方向性も変わるからです。
では、何を基準に選ぶべきなのでしょうか。
「得意な業界・職種」で選ぶ:専門性で差をつける
エ転職エージェントには、それぞれ強みがあります。すべての業界に同じ深さで精通しているわけではありません。
例えば、IT業界の転職に強いエージェントは、エンジニアのスキル市場や企業ごとの技術スタック、未経験から入れるポジションの傾向を細かく把握しています。一方で、営業職に強いエージェントは、成果評価の仕組みや業界ごとの営業スタイルまで理解しています。
総合型エージェントは求人数が多く、市場全体の選択肢を把握するには有効です。ただし、担当者一人あたりの対応人数が多くなりやすく、サポートが効率重視になる傾向もあります。
特化型エージェントは扱う分野を絞っているため、企業との関係性が深く、選考通過のポイントを具体的に共有してくれるケースがあります。
未経験から特定職種を目指す場合は、その分野で実績があるかどうかを必ず確認してください。求人があるかどうかよりも、未経験をどう通してきたかの事例があるかが重要です。
「キャリアアドバイザーとの相性」で選ぶ:二人三脚で進むパートナーシップ
実は、エージェント選びで最も重要なのは会社名ではなく担当者です。
転職活動は一度の面談で終わるものではありません。応募書類の作成、面接対策、条件交渉と、数か月単位でやり取りが続きます。その間、信頼できる相手かどうかは成果に直結します。
初回面談で確認すべきポイントは、どれだけ話を聞いてくれるかです。こちらの話を遮らず、表面的な経歴だけで判断せず、将来像まで掘り下げようとする姿勢があるかを見てください。
また、良いことだけを言う担当者には注意が必要です。未経験転職には現実的な壁もあります。市場での評価を率直に伝えたうえで、どう補うかを一緒に考えてくれる人のほうが信頼できます。
もし違和感を覚えた場合は、遠慮せず担当変更を申し出てください。複数のエージェントに登録して比較することも有効です。相性は実際に話してみないと分かりません。
転職は人生の転機です。遠慮よりも納得を優先すべきです。
「あなたの状況」で選ぶ:属性別の最適解
あなたの現在の状況に特化したエージェントを選ぶことで、よりきめ細やかなサポートを受けられます。
| あなたの状況 | おすすめのエージェント(例) | 期待できるサポート |
| 既卒・第二新卒 | マイナビジョブ20’s、ウズキャリなど | ビジネスマナー、基礎的な選考対策、若手向けの求人、キャリアプランの明確化 |
| 20代 | マイナビエージェント、リクルートエージェント | ポテンシャルを最大限に活かす方法、初めての転職サポート |
| 30代以降 | doda、JACリクルートメントなど | これまでの経験・スキルを活かしたキャリアアップ、マネジメント層の求人 |
| 未経験 | IT特化型(ワークポートなど)、業界特化型 | 業界知識の習得支援、学習意欲のアピール方法、研修制度が整った企業紹介 |
大手転職エージェントの賢い活用術

大手転職エージェントについて調べている人の本音は、「とりあえず大手に登録すれば安心なのか」という疑問です。
知名度がある。求人数が多い。実績も豊富。
だからこそ、間違いない選択のように見えます。
しかし重要なのは、大手が良いかどうかではなく、自分の目的と合っているかどうかです。
大手エージェントは情報量が圧倒的に多い反面、利用者も非常に多くなります。そのため、活用の仕方を間違えると、ただ求人が大量に届くだけで終わってしまうこともあります。
ここでは代表的な大手エージェントの特徴と、未経験転職でどう活用すべきかを整理します。
リクルートエージェント:業界最大級の求人数とノウハウ
リリクルートエージェントは、国内最大級の求人数を持つ総合型エージェントです。特に非公開求人の数が多く、業界全体の動きを把握するには非常に有効な存在です。
未経験転職においての最大のメリットは、市場の全体像を知れることです。自分の経歴でどの業界に応募できるのか、年収相場はどの程度なのか、どの職種に需要があるのかが見えてきます。
一方で、担当者一人あたりが抱える利用者数も多いため、サポートは効率重視になりやすい傾向があります。積極的に質問し、自分から動ける人に向いているエージェントです。
リクルートエージェントは、伴走型というよりも市場把握型として使うのが賢い活用方法です。まず登録し、自分の市場価値を客観的に知る。そのうえで他のサービスと比較するという使い方が現実的です。
マイナビエージェント:20代・30代の若手層に寄り添う
マイナビエージェントは、若手層への支援に強みがあります。特に二十代前半から後半にかけてのポテンシャル採用を意識した求人が比較的多い傾向があります。
初めての転職では、何から始めればいいのか分からない人がほとんどです。マイナビエージェントは面談でのヒアリングに時間をかける傾向があり、キャリアの方向性が曖昧な段階でも相談しやすい特徴があります。
ただし、こちらも総合型であるため、担当者によってスタンスは異なります。丁寧なサポートを受けたい場合は、自分の希望を明確に伝えることが重要です。
未経験で不安が強い人にとっては、最初の相談先として安心感を得やすいエージェントと言えます。
type女性の転職エージェント:女性特有のキャリアに特化
typ女性の転職では、ライフイベントとの両立が大きなテーマになります。結婚や出産、育児、介護など、キャリア以外の要素が意思決定に影響するケースが少なくありません。
type女性の転職エージェントは、そのような背景を前提とした求人提案を行います。時短勤務の実績や、女性管理職の割合、産休育休後の復帰率など、通常の求人票では見えにくい情報を共有してくれる点が特徴です。
未経験転職であっても、長期的な働き方を考えたい場合には有効な選択肢になります。
まとめ:転職エージェントで理想のキャリアを実現へ

転職エージェントとは、あなたの転職活動における羅針盤であり、交渉人であり、そして心強いパートナーです。
転職は、人生における大きな転換期です。だからこそ、専門家である転職エージェントのサポートを受けながら、慎重に、そして積極的に行動することが大切です。
未経験からの挑戦、既卒・第二新卒からの再スタート、20代のキャリア構築、30代のキャリアチェンジ。あなたの状況が何であれ、エージェントは必ずあなたの可能性を広げる手助けをしてくれます。
複数のエージェントを賢く活用し、理想のキャリアを築き、充実した人生を送ってください。
この記事を書いた人
寺井健剛(てらいけんご)
株式会社ツナグバ 公式サイト
Work Experience: 金融業界
Hobby: たくさん食べること(特にしゃぶしゃぶと赤身)
MBTI: 提唱者-INFJ-
Favorite: アニメを一気見すること
金融業界での経験を活かし、あなたの転職活動を全力でサポートします!ご希望を丁寧にお聞きし、適切な提案と面接対策で不安を解消。一緒に理想の職場を見つけましょう!
この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
プロフィール紹介
よくある質問(FAQ)
転職エージェントの仕組み、向き不向き、使い方のコツを短く整理しました。
Q 転職エージェントとは何ですか?転職サイトと何が違いますか?
A転職エージェントは、担当のキャリアアドバイザーが求人紹介から応募書類添削、面接対策、条件交渉までサポートする「人材紹介サービス」です。転職サイトは求人を自分で探して直接応募する「求人検索サービス」で、基本はセルフ進行になります。
Q 転職エージェントはなぜ無料で使えるのですか?
A求職者ではなく、採用する企業側がエージェントに成功報酬(紹介手数料)を支払う仕組みだからです。そのため、求職者は登録から内定、入社まで無料でサポートを受けられます。
Q 20代未経験でも転職エージェントを使うメリットはありますか?
Aあります。未経験転職は「強みの言語化」や「志望動機の組み立て」で差が出やすいので、プロと一緒に応募書類・面接対策を進められるのは大きな利点です。自分では気づきにくい適職や、未経験歓迎の求人に出会える可能性も広がります。
Q 転職エージェントに登録したら、必ず転職しないといけませんか?
A必ず転職する必要はありません。情報収集や市場価値の確認、キャリア相談だけでも利用できます。初回面談で「まずは相談から」と伝えておけば問題ありません。
Q 転職エージェントは複数登録しても大丈夫ですか?
A問題ありません。むしろ、担当者との相性や紹介求人の幅を比較できるため、2〜3社の併用は一般的です。ただし、同じ求人に複数経路で応募するとトラブルになりやすいので、応募先の重複だけは注意しましょう。
Q 担当アドバイザーが合わないと感じたら、変更できますか?
A変更できます。相性は転職活動の結果に直結するので、遠慮せず申し出て大丈夫です。変更が難しい場合は、別のエージェントを主軸に切り替えるのも選択肢です。
Q 紹介される求人が希望と違うときは、どうすればいいですか?
A「希望条件の優先順位」を具体的に伝え直すのが有効です。例:「勤務地は譲れない」「職種は未経験でもOKだが土日休みは必須」など。希望が言語化されるほど、求人の精度が上がります。合わない紹介が続く場合は担当変更も検討しましょう。
Q 転職エージェントを最大限活用するコツは何ですか?
Aコツは3つです。1つ目は「転職の目的(何を変えたいか)」を共有すること。2つ目は「職務経歴や実績」をできる範囲で具体化すること。3つ目は「返信や日程調整を早めに行う」ことです。これだけで紹介精度と選考スピードが上がりやすくなります。
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