後任という言葉は失礼?退職・担当変更メールの例文と伝え方を解説

この記事に書かれていること
後任が決まっていない場合でも、現在の業務状況や引き継ぎ準備を丁寧に伝えれば、失礼のない退職メールを作成できます。
本記事では、社内・社外向けの退職メール例文、送信するタイミング、後任不在時の伝え方、引き継ぎを円滑に進めるポイントを解説します。
退職後の仕事が決まっていない方に向けて、次の転職を安心して進める方法も紹介します。
「後任は田中です」と打ち込んだあと、送信ボタンの上で手が止まります。取引先にも上司にも読まれる文面だと思うと、この言い方でよいのか迷うところです。
結論から言えば、「後任」は社内外どちらのメールでも問題なく使えます。相手が引っかかるのは単語ではなく、情報の足りない文面のほう。この記事では、失礼に受け取られない伝え方と、社外・社内それぞれで使える例文を紹介します。
結論|「後任」は失礼な言葉ではありません
- 「後任」は、社内・社外のどちらでも使える一般的な表現
- 社外へ伝える際は、氏名・役職・担当開始日・連絡先を記載する
- 後任が未定なら、暫定窓口と再連絡の時期を伝える
- 「後釜」は俗な表現のため、ビジネスメールでは避ける
目次
後任という言葉は失礼ではない
「後任」は、前の人に代わって任務に就くこと、またはその人を意味します。人の能力や立場を低く見る表現ではありません。一般社団法人日本ビジネスメール協会が公開する担当者変更の文例にも「後任の○○」という書き方が使われています。
| 表現 |
使用可否 |
適した場面 |
注意点 |
| 後任 |
使用できる |
社内・社外の担当変更 |
氏名や担当開始日もあわせて伝える |
| 後任者 |
使用できる |
説明文や複数の担当者を区別するとき |
文脈によっては「後任」だけでも十分 |
| 新しい担当者 |
使用できる |
柔らかく分かりやすく伝えたいとき |
正式な案内では氏名・役職も記載する |
| 引き継ぎ担当者 |
状況により使用できる |
正式な後任が決まるまでの暫定対応 |
正式な後任と誤解されないようにする |
| 後釜 |
避ける |
ビジネスメールには不向き |
人を穴埋めのように扱う印象を与える |
| 後継者 |
通常の担当変更では使わない |
経営者や事業、技術などを引き継ぐ場合 |
一般的な担当交代には大げさになりやすい |
失礼かどうかを左右するのは、単語よりも伝え方です。「後任は田中です」だけでは、いつ交代するのか、次回から誰に連絡すべきかがわかりません。同じ内容でも「4月1日より、営業部主任の田中一郎が担当いたします。連絡先は以下のとおりです」と書けば、相手は次の連絡先を迷わず把握できます。
言い換えの候補には注意してください。「後釜」は俗な言い方で、人を単なる穴埋めのように扱う印象を与えます。取引先や上司への連絡では「後任」または「新しい担当者」を選ぶのが無難です。
後任を伝えるときに失礼にならない3つのポイント
担当変更メールでは、相手が今後のやり取りを続けられるだけの情報をそろえます。押さえたいポイントは次の3つです。
| 確認 |
記載する内容 |
具体的な確認項目 |
| □ |
後任者の基本情報 |
氏名、役職、担当開始日、必要に応じて氏名の読み方 |
| □ |
引き継ぎ状況と連絡先 |
進行中案件の共有状況、メールアドレス、電話番号、切り替え前後の窓口 |
| □ |
簡潔な変更理由と感謝 |
「一身上の都合」「人事異動に伴い」などの簡潔な理由と、これまでの感謝 |
いずれも、書き手が省略しがちな要素です。相手の疑問を先回りして解消できれば、退職や異動に伴う不安を抱えられます。
後任者の氏名・役職・担当開始日を伝える
後任者を紹介するときは、氏名だけでなく、役職と担当開始日も記載します。相手が知りたいのは「誰に代わるか」に加えて、「いつから連絡先が変わるか」という点です。役職まで書いてあれば、相談や決裁をどのレベルに持ちかければよいかも判断できます。読み方が難しい氏名には、ふりがなを添えると親切です。
例えば、3月末で担当を外れるなら「4月1日より、営業部主任の田中一郎(たなか・いちろう)が担当いたします」と書きます。前任者と後任者が対応する期間を分けて示せば、月末の依頼をどちらへ送るかが明確です。
引き継ぎの挨拶を対面やオンラインで行う予定がある場合は、候補日にも触れてください。交代日と紹介の機会がわかるメールは、相手に見通しを持ってもらえます。
引き継ぎ状況と今後の連絡先を伝える
担当変更メールには、引き継ぎの進み具合と、変更後の連絡先を明記します。後任者の名前がわかっても、進行中の案件が共有されているかわからない状態では、取引先の不安は消えません。未完了の業務があるなら、対応者と次の期限まで示す必要があります。
「現在進行中のA社向け資料は田中へ共有済みです。4月5日の提出予定に変更はありません」と添えると、案件が止まらないことが伝わるでしょう。また、後任者のメールアドレスと電話番号を署名とは別に本文へ載せると、相手が見つけやすくなります。
担当開始日までは前任者、開始日以降は後任者が窓口になるなど、切り替え期間の連絡先も整理しましょう。相手が次に取る行動までわかる案内が、丁寧な引き継ぎにつながります。
退職・異動理由は簡潔にし、ネガティブな説明を避ける
退職や異動の理由は、「一身上の都合により」「人事異動に伴い」などの簡潔な表現で十分です。職場への不満や人間関係の事情まで書くと、取引先を戸惑わせるほか、会社への不信感を招くおそれがあります。退職や異動理由の説明より、これまでの感謝と今後の連絡方法に文字数を使ってください。
社内メールでも同じです。公開範囲の広い一斉送信で、個人的な事情を詳しく伝える必要はありません。理由を聞かれた場合は、相手との関係や社内方針を踏まえ、口頭で答える範囲を決めます。
読み手が知りたいのは「これからどうなるか」であり、辞める理由の詳細ではありません。説明を短くするのは、体裁を取り繕うためではなく、相手に必要な情報を届けるためです。
【社外向け】退職・担当変更で後任を紹介するメール例文
社外向けのメールは、担当変更の事実・感謝・後任情報・連絡先の順に書くと伝わりやすくなります。ここでは、後任の状況に応じた3つの例文を紹介します。
- 後任が決まっている場合
- 後任が上司の場合
- 後任者から改めて連絡する場合
件名は「【株式会社△△】担当者変更のお知らせ」のように社名を頭に置くと、受信箱で埋もれません。複数の取引先へ同時に送る場合は、各社のアドレスが見えないようBCCを使います。ただし、関係の深い相手へ一斉メールだけで済ませると事務的な印象になるため、個別メールを送り、必要に応じて口頭でも伝えるのが丁寧です。自社の呼称や取引先との関係に合わせて調整してください。
社外向け担当変更メールの基本構成
- 件名:会社名と担当変更であることを伝える
- 挨拶:取引への感謝を伝える
- 変更内容:退職・異動と担当変更日を伝える
- 後任情報:氏名・役職・連絡先を記載する
- 引き継ぎ状況:案件を共有済みであることを伝える
- 結び:今後も変わらない関係をお願いする
後任が決まっている場合の例文
後任が決まっている場合は、担当開始日と連絡先まで一度に案内します。メールを保存しておけば、取引先は交代後もそのまま連絡先を確認できます。
後任が決まっている場合のメール例文
件名:【株式会社△△】担当者変更のお知らせ
株式会社○○
営業部 ○○様
いつもお世話になっております。
株式会社△△の山田です。
私事で恐縮ですが、一身上の都合により、3月31日付で退職することとなりました。
○○様には在任中、多大なるご支援を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。
4月1日からは、営業部主任の田中一郎が貴社を担当いたします。
現在進行中の案件を含め、必要な情報は田中へ引き継いでおります。
後任者:営業部主任 田中一郎
メール:tanaka@example.co.jp
電話:03-0000-0000
後日、田中からも改めてご挨拶いたします。
今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、お願い申し上げます。
この例文では、退職理由を短くまとめ、感謝と引き継ぎ情報を中心にしました。案件を共有済みだと明記した点が、対応継続への安心につながります。
後任が上司の場合の例文
後任が自分の上司でも、「後任」という表現を使って問題ありません。なぜなら社内の序列を表す言葉ではなく、担当業務を引き継ぐ関係を示す言葉だからです。ただし、役職を正しく書き、敬称を付けずに自社の人として紹介します。
後任が上司の場合のメール例文
件名:【株式会社△△】担当者変更のお知らせ
株式会社○○
○○部 ○○様
平素より大変お世話になっております。
株式会社△△の山田です。
このたび社内の担当変更に伴い、4月1日から営業部長の佐藤健が貴社を担当することとなりました。
これまで賜りましたご厚情に、心より御礼申し上げます。
佐藤には、進行中のご契約内容と次回のお打ち合わせ事項を共有しております。
今後のご連絡は、下記までお願いいたします。
後任者:営業部長 佐藤健
メール:sato@example.co.jp
電話:03-0000-0000
近日中に佐藤とともにご挨拶の機会をいただけますと幸いです。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。
自社の人には「佐藤部長」ではなく「営業部長の佐藤」と書きます。社外の相手へ紹介するときは、社内の敬称を外すのが基本です。
後任が上司の場合のメール例文
件名:【株式会社△△】担当者変更のお知らせ
株式会社○○
○○部 ○○様
平素より大変お世話になっております。
株式会社△△の山田です。
このたび社内の担当変更に伴い、4月1日から営業部長の佐藤健が貴社を担当することとなりました。
これまで賜りましたご厚情に、心より御礼申し上げます。
佐藤には、進行中のご契約内容と次回のお打ち合わせ事項を共有しております。
今後のご連絡は、下記までお願いいたします。
後任者:営業部長 佐藤健
メール:sato@example.co.jp
電話:03-0000-0000
近日中に佐藤とともにご挨拶の機会をいただけますと幸いです。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。
後任者から改めて連絡する場合の例文
後任者から別途連絡する場合も、前任者のメールで氏名と連絡予定日を知らせます。「後任から連絡します」だけでは、相手が待つ期間を判断できません。連絡が来ないときの窓口も残しておきましょう。
後任者から改めて連絡する場合のメール例文
件名:【株式会社△△】担当者変更および後任者のご案内
株式会社○○
○○様
いつもお世話になっております。
株式会社△△の山田です。
人事異動に伴い、3月31日をもちまして貴社の担当を離れることとなりました。
これまで温かいご支援をいただき、誠にありがとうございました。
4月1日からは、後任の営業部主任・田中一郎が担当いたします。
田中からは、3月25日までに改めてご挨拶のメールをお送りします。
それまでのご連絡は、引き続き私宛てにお寄せください。
進行中の案件は田中と共有し、対応に支障が出ないよう準備を進めております。
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。
この文面では、後任者が連絡する期限と、それまでの窓口を示しています。相手を待たせる場合ほど、日付を入れた案内が有効です。
後任者から改めて連絡する場合のメール例文
件名:【株式会社△△】担当者変更および後任者のご案内
株式会社○○
○○様
いつもお世話になっております。
株式会社△△の山田です。
人事異動に伴い、3月31日をもちまして貴社の担当を離れることとなりました。
これまで温かいご支援をいただき、誠にありがとうございました。
4月1日からは、後任の営業部主任・田中一郎が担当いたします。
田中からは、3月25日までに改めてご挨拶のメールをお送りします。
それまでのご連絡は、引き続き私宛てにお寄せください。
進行中の案件は田中と共有し、対応に支障が出ないよう準備を進めております。
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。
後任が決まっていないときの失礼にならない伝え方
後任が未定なら、その事実をそのまま伝えて構いません。「未定であること」「決定までの窓口」「次に連絡する時期」の3点をそろえれば、相手は落ち着いて対応できます。
- 後任が未定であることを率直に伝える
- 決まるまでの問い合わせ先を案内する
- 後任決定後に改めて連絡する時期を示す
後任が決まっていない場合のメール例文
件名:【株式会社△△】退職および今後の窓口について
株式会社○○
○○部 ○○様
いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の山田です。
私事で恐縮ですが、一身上の都合により、3月31日付で退職することとなりました。
在任中に賜りましたご支援に、心より御礼申し上げます。
現在、後任者を社内で選定しております。
後任者が決定するまでのお問い合わせは、営業部の佐藤が承ります。
暫定窓口:営業部 佐藤健
メール:sato@example.co.jp
電話:03-0000-0000
後任者については、4月第1週までに改めてご連絡いたします。
進行中の案件は営業部内で共有しており、対応が途切れないよう準備しております。
ご不便をおかけいたしますが、今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、お願い申し上げます。
曖昧な表現で先延ばしにせず、現時点で確定している情報から伝えましょう。
後任が未定であることを率直に伝える
後任が決まっていない場合は、「現在選定中です」と率直に記載します。無理に候補者名を出すと、変更が生じた際に再度説明が必要です。事実と今後の予定を分けて伝えるほうが、誠実な印象を保てます。
文面では「後任者は現在選定中です。決定までの間も対応が途切れないよう、案件資料と進行状況を営業部内で共有しております」と書きましょう。未定という事実だけで終わらず、業務を止めない準備まで示すのがポイントです。
後任が決まらないことに責任を感じ、過度に謝罪する必要はありません。相手が困るのは人選の途中経過ではなく、問い合わせ先がわからず、業務が止まる状況です。
決まるまでの問い合わせ先を案内する
後任決定までの問い合わせ先は、個人名・部署・共有アドレスのいずれかを明記してください。取引先が質問や依頼を続けられる状態をつくります。緊急時の電話番号も添えると、相手は急ぎの案件で迷いません。
具体的には「後任者が決まるまでのお問い合わせは、営業部の佐藤(sato@example.co.jp、03-0000-0000)が承ります」という案内です。複数人で対応するなら、共有アドレスを使えば見落としを防げます。
問い合わせ先に指定する本人や部署には、事前の了承と情報共有が欠かせません。メールに名前だけ載せても、窓口側が案件を把握していなければ、相手を待たせてしまいます。
後任決定後に改めて連絡する時期を示す
再連絡の時期は、「決まり次第」ではなく、可能な範囲で期限を示します。期限のない案内では、相手に「いつまで待てばよいのか」という疑問が残ります。日付を確約できない場合は、週や月の単位で伝えれば十分です。
「後任者は3月中に決定し、4月第1週までに改めてご連絡いたします」と書けば、相手は待つ目安を持てます。予定が変わっても、期限前に進捗を伝えれば、放置された印象を与えずに済みます。
再連絡の予定は、自分の退職日より前に設定するのが理想です。難しいときは、暫定窓口へ連絡役を引き継ぎ、誰が次の案内を送るかまで社内で決めてください。
【社内向け】後任と引き継ぎ状況を知らせるメールの書き方
社内向けメールは、必要な人に必要な情報だけを届けることが基本です。宛先の範囲と業務の残件を整理すれば、担当変更後の混乱を減らせます。
- 一斉送信する場合は宛先と公開範囲に配慮する
- 引き継ぎ先と残りの対応事項を共有する
退職理由の説明よりも、業務を継続するための情報を優先してください。
社内向けに後任と引き継ぎ状況を知らせるメール例文
件名:退職に伴う担当変更と引き継ぎのご連絡
営業部の皆様
お疲れさまです。山田です。
私事で恐縮ですが、3月31日付で退職することとなりました。
これまで多くのご協力をいただき、ありがとうございました。
4月1日以降、担当業務は田中さんへ引き継ぎます。
進行中案件の状況は、共有フォルダ内の「引き継ぎ一覧」にまとめています。
引き継ぎ先:営業部 田中一郎さん
引き継ぎ資料:共有フォルダ > 営業部 > 引き継ぎ > 山田
最終出勤日:3月21日
退職日:3月31日
未決事項や確認が必要な案件については、3月15日までに田中さんと上司へ共有します。
残りわずかではありますが、最終出勤日までよろしくお願いいたします。
一斉送信する場合は宛先と公開範囲に配慮する
一斉送信では、宛先に含める人と、開示する情報の範囲を先に決めましょう。部署全体へ知らせる内容と、案件関係者だけが知るべき内容を一通に詰め込むと、機密情報が不要な相手にも届いてしまいます。
宛先は「全社」「部署」「案件関係者」の3層で考えると整理しやすいです。全社向けには、退職日・後任者・感謝の言葉を簡潔に伝えれば十分です。顧客名、契約金額、個人の連絡先などは載せず、必要な関係者へ別途共有します。
判断に迷う情報があれば、上司に公開範囲を確認してから送信しましょう。送信後に取り消せないのがメールであり、宛先の設計は本文の推敲より優先すべき作業です。
引き継ぎ先と残りの対応事項を共有する
社内メールには、後任者名と残件をセットで記載します。後任者を知らせるだけでは、どの案件をどこまで進めたかを周囲が判断できません。期限・保存場所・確認が必要な点をそろえると、引き継ぎ後の確認回数を減らせます。
共有項目は、次の5つに分けると整理しやすくなります。
| 案件名 |
現在の進捗 |
次の期限 |
資料の保存先 |
未決事項・注意点 |
引き継ぎ先 |
| A社提案資料 |
初稿提出済み・修正待ち |
4月5日 |
共有フォルダ/A社 |
先方から修正点が届いたら反映 |
田中さん |
| 月次売上報告 |
3月分を集計中 |
3月28日 |
営業部/月次報告 |
経理確認後に数値を確定 |
佐藤さん |
※顧客情報や契約金額などを共有する場合は、社内の情報管理ルールに従い、閲覧権限を適切に設定してください。
情報量が多いときは、メール本文にすべて書かず、引き継ぎ一覧へのリンクを添えてください。本文には緊急度の高い残件を残し、詳細は一覧で更新できる状態にすると管理しやすくなります。
退職前の引き継ぎと次の仕事探しを同時に進める3つの方法
Screenshot
ここまでは、後任をどう伝えるかという文面の話でした。担当変更の理由が退職の場合、引き継ぎと並行して次の職場を探す人もいます。ここからは、20代で初めて退職する人に向けて、引き継ぎと転職準備を同時に進める方法を紹介します。
- 引き継ぎ項目を一覧化して退職日までの対応を整理する
- ツナグバの面談で今後の希望と避けたい条件を言語化する
- 求人票では見えにくい社風や働き方との相性を確認する
先に作業を見える形にし、次の職場に求める条件も整理すれば、目の前の退職対応だけに追われずに済むはずです。
引き継ぎ項目を一覧化して退職日までの対応を整理する
引き継ぎは、頭の中の業務を一覧にするところから始めます。「思い出した順」に対応すると、急ぎではない作業に時間を使い、期限の近い案件が残りかねません。業務名・期限・進捗・引き継ぎ先を1つずつ整理してください。
| 案件名 |
現在の進捗 |
次の期限 |
資料の保存先 |
未決事項・注意点 |
引き継ぎ先 |
| A社提案資料 |
初稿提出済み・修正待ち |
4月5日 |
共有フォルダ/A社 |
先方から修正点が届いたら反映 |
田中さん |
| 月次売上報告 |
3月分を集計中 |
3月28日 |
営業部/月次報告 |
経理確認後に数値を確定 |
佐藤さん |
※顧客情報や契約金額などを共有する場合は、社内の情報管理ルールに従い、閲覧権限を適切に設定してください。
引き継ぎ項目は後任者だけでなく、上司とも共有しましょう。優先順位を確認できれば、自分だけで抱え込まずに済みます。後任が未定の場合も、部署内で分担するための基礎資料として使えます。
ツナグバの面談で今後の希望と避けたい条件を言語化する
次の仕事が決まっていないなら、求人へ応募する前に、希望と避けたい条件を言葉にします。退職を急ぐ状況では「今の職場以外ならどこでもよい」と考えやすく、転職後に同じ不満が生じかねません。
ツナグバは、20代・未経験者を対象とする転職支援サービスです。1人あたり平均10回の面談を重ねながら、これまでの経験や「避けたいこと」の裏にある本音を掘り下げます。1回で結論を出すのではなく、経験と希望を少しずつ整理する支援です。
まず、今の職場で続けたいことと避けたいことを3つずつ書き出してみてください。言葉にしにくい項目は、面談で出来事から振り返ると、求人選びの条件へ置き換えられます。
求人票では見えにくい社風や働き方との相性を確認する
求人票を読むときは、給与や休日だけでなく、働き方の実態も確認します。同じ職種名でも、研修期間、1日の業務配分、上司への相談方法によって働きやすさは異なります。20代・未経験で入社する場合、教育体制との相性はとくに重要です。
面接では「未経験で入社した方は、最初の1か月にどの業務を担当しますか」と尋ねてみましょう。「質問や相談は、誰に、どのような方法で行いますか」と続ければ、支援体制まで確認できます。社風を知りたい場合は、面接官以外の社員と話す機会があるか、20代社員の平均在籍年数はどのくらいかを聞くのが有効です。
転職エージェントを利用するなら、チームの年齢構成や未経験者の育成例も確認しましょう。求人票にない情報を集めれば、退職理由になった条件を次の職場で避けやすくなります。
「後任」の使い方と担当変更メールに関するよくある質問
Q. 「後任」という言葉は取引先に失礼ですか?
「後任」は、前の人から業務や担当を引き継ぐ人を表す一般的な言葉であり、取引先に使っても失礼ではありません。ただし、氏名だけでなく、役職・担当開始日・連絡先もあわせて伝えましょう。
Q. 「後任」の丁寧な言い換えはありますか?
「新しい担当者」「今後の担当者」「引き継ぎ担当者」などに言い換えられます。ただし、「後任」自体も失礼な表現ではないため、無理に言い換える必要はありません。
Q. 後任が上司の場合も「後任」と書いてよいですか?
上司が担当業務を引き継ぐ場合も「後任」と表現できます。社外へ紹介するときは「営業部長の佐藤」のように役職を付け、自社の人に「様」などの敬称は付けません。
Q. 後任が決まっていない状態で退職を伝えてもよいですか?
問題ありません。後任が未定であること、決定までの暫定窓口、後任について再度連絡する時期を伝えれば、取引先の不安を抑えられます。
Q. 退職メールはいつ送るのがよいですか?
会社の方針と上司の指示を確認したうえで、社外には後任や担当開始日が確定してから送ります。重要な取引先には、最終出勤日の2~3週間前を目安に個別連絡し、必要に応じて対面やオンラインでも挨拶しましょう。
Q. 複数の取引先へBCCで一斉送信してもよいですか?
一斉送信する場合は、取引先同士のメールアドレスが見えないようBCCを使用します。ただし、関係の深い取引先には個別メールを送り、必要に応じて口頭でも伝える方が丁寧です。
Q. 退職理由はどこまで書くべきですか?
社外向けメールでは「一身上の都合により」、異動の場合は「人事異動に伴い」などの簡潔な表現で十分です。職場への不満や人間関係など、ネガティブな事情を詳しく書く必要はありません。
Q. 後任者本人からも挨拶メールを送るべきですか?
重要な取引先や継続中の案件がある場合は、後任者本人からも挨拶メールを送ると安心です。前任者のメールで「後日、後任から改めてご連絡します」と予告し、連絡予定日も伝えましょう。
後任者・引き継ぎ状況・連絡先を明記し、失礼のない担当変更メールを送ろう
「後任」は、社内外のメールで使える中立的な言葉です。失礼のない担当変更メールにするには、後任者の氏名・役職・担当開始日・連絡先をそろえます。進行中の案件については、引き継ぎ状況も一文で伝えてください。
後任が未定なら、決定までの窓口と再連絡の時期を明記しましょう。相手が「次は誰に、いつ連絡すればよいか」を判断できる文面が、もっとも実務的な配慮です。
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この記事を書いた人
石井 優花(いしいゆうか)
株式会社ツナグバ
公式サイト
Work Experience: 養護教諭
Hobby: 映画・ドラマ鑑賞、カラオケ、料理
MBTI: 主人公-ENFJ-
Favorite: 美味しいご飯・お酒、歴史・美術・邦画、あいみょん
初めての転職やブランクからの正社員採用も、丁寧な面談と面接練習でサポートします!一人ひとりの軸を大切にし、納得できる結果を目指して寄り添います。不安を自信に変え、一緒に新たな一歩を踏み出しましょう!
この記事の監修
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
プロフィール紹介