毎日お仕事や生活、本当にお疲れ様です。ふと一人になった夜や、日曜日の夕方などに、これからの自分の人生について考えて不安になることはありませんか。周りの友人がキラキラして見えたり、SNSで流れてくる成功体験と今の自分を比べて落ち込んでしまったり。20代という時期は、選択肢が多いからこそ、自分がどこへ向かえばいいのか分からなくなってしまう迷いの時期でもありますよね。
もし今、あなたが「自分のことがよく分からない」「やりたいことが見つからない」と感じているとしても、どうか自分を責めないでください。それはあなたが自分の人生と真剣に向き合おうとしている証拠なのですから。
今日は、そんな頑張り屋さんのあなたの隣に座って、少しだけ肩の力を抜きながら、本当の自分を見つけるための時間を一緒に過ごせたらと思っています。高価なツールや特別な診断テストを使わなくても、無料で、そしてあなたのペースでできる「自己理解」の方法についてお話しさせてください。温かい飲み物でも用意して、リラックスして読み進めてみてくださいね。
なぜ今、自己理解が必要なのでしょうか

「自己理解」という言葉を聞くと、就職活動の時の自己分析を思い出して、少し構えてしまうかもしれません。あの頃は、企業に選ばれるための強みを探さなければならないというプレッシャーがあったのではないでしょうか。でも、今から行う自己理解は、誰かに評価されるためのものではありません。あなたがあなたらしく、心地よく生きていくための「羅針盤」を作る作業です。
私たちが生きづらさを感じる原因の多くは、世間の常識や親の期待、あるいは「こうあるべき」という思い込みと、本当の自分の気持ちとの間にズレが生じていることにあります。自分が何を大切にしたいのか、何をしている時が幸せなのか、逆に何が許せないのか。そういった自分の心の形をはっきりと知っておくことで、迷った時に「私はこっちへ行きたい」と自信を持って選べるようになります。自己理解は、あなたを守る最強のお守りになってくれるはずです。
無料でできるワークシートの魔法

自己理解を深めるために、ノートとペンを用意してみましょう。頭の中で考えているだけだと、思考は堂々巡りをしてしまいがちです。悩み事というのは、目に見えない煙のような状態だととても大きく恐ろしく感じますが、文字という形にして紙の上に書き出すと、意外と小さく、扱いやすいものに変わることがあります。
ここからは、実際に私がカウンセリングの現場でもよく提案している、自己理解のための質問をいくつかご紹介します。これを読んでくださっているあなたへのプレゼントとして、ワークシートのテンプレートになるような問いかけを用意しました。綺麗に書こうとしなくて大丈夫です。殴り書きでも、箇条書きでも、イラストを描いても構いません。誰にも見せないあなただけの秘密のノートですから、かっこ悪い本音も全部吐き出してしまうつもりで書いてみてくださいね。
【実践】あなたを知るための自己理解ワークシート
ここからの内容は、ぜひノートに書き写して、じっくりと時間をとって取り組んでみてください。一度にすべて埋めようとせず、今日はこれだけ、というように少しずつ進めていくのがポイントです。
ワーク1:心のエネルギーグラフを描いてみる
まず最初は、過去の自分を振り返ってみましょう。幼少期から現在までの年齢を横軸に取り、その時の「幸福度」や「充実度」を縦軸に取って、曲線グラフを描いてみてください。
グラフの山になっている部分(調子が良かった時期)と、谷になっている部分(辛かった時期)が見えてくるはずです。
そして、その山と谷について、次の質問に答えてみてください。
【山の時期(充実していた時期)への質問】
その時、具体的に何をしていましたか。
周りにはどんな人がいましたか。
なぜ、その時の自分は楽しかったのだと思いますか。
その経験の中で、一番ワクワクした瞬間はどんな場面でしたか。
【谷の時期(辛かった時期)への質問】
その時、何が一番のストレスでしたか。
どんな環境や人間関係が嫌でしたか。
その状況を乗り越えるために、どんな工夫をしましたか。
今振り返ると、その経験から学んだことはありますか。
過去の成功体験や失敗体験には、あなたの価値観が色濃く反映されています。「みんなで協力した時が楽しかった」という人はチームワークや繋がりを大切にしているのかもしれませんし、「一人で黙々と作業して完成させた時が嬉しかった」という人は、自律や創造性を大切にしているのかもしれません。
ワーク2:価値観を掘り下げる「価値観リスト」
次は、あなたが人生で何を大切にしたいかを言語化してみましょう。以下のキーワードの中から、あなたが「これは譲れない」「大切にしたい」と直感的に思うものを5つ選んでみてください。そして、なぜそれを選んだのか、理由も添えて書き出してみましょう。
【キーワードの例】
自由、安定、挑戦、成長、貢献、愛情、健康、創造、誠実、調和、達成、美、知識、平和、刺激、名声、家族、時間、自律、情熱
【記入例】
選んだ言葉:自由
理由:誰かに決められたレールの上を歩くのではなく、自分のペースで物事を進められる時に幸せを感じるから。縛られると息苦しくなってしまうから。
このワークを行うことで、仕事選びや生き方の選択において、自分なりの「判断基準」が明確になります。もし今の仕事にモヤモヤを感じているなら、選んだキーワードと現在の環境が合っていないのかもしれません。
ワーク3:ネガティブを魅力に変える「リフレーミング」
自分の短所ばかりが目について落ち込んでしまうことはありませんか。でも、短所と長所は表裏一体です。見方を変えれば、それはあなたの素晴らしい才能になります。以下の質問を使って、あなたのコンプレックスを強みに変換してみましょう。
【質問】
あなたが「自分の嫌いなところ」「直したいところ」はどこですか。
それを「ポジティブな言葉」に言い換えるとどうなりますか。
その性質が役に立った場面は過去にありませんでしたか。
自分一人だとなかなか変換が難しいかもしれませんので、よくある変換例を表にまとめてみました。これを参考に、あなたの短所も優しい言葉で包み込んであげてください。
| ついつい思ってしまう自分の短所 | 視点を変えたときの長所(才能) | 仕事や生活での活かし方 |
| 飽きっぽい・長続きしない | 好奇心旺盛・切り替えが早い | 変化の多い環境への適応力が高く、幅広い情報収集が得意です。新しい企画を考える仕事に向いています。 |
| 周りの目が気になりすぎる | 協調性がある・空気が読める | 相手の気持ちを察する能力に長けており、細やかな配慮ができます。サポート業務や接客で信頼を得られます。 |
| 自分の意見が言えない | 傾聴力がある・受容性が高い | 相手の話をじっくり聞くことで安心感を与えられます。調整役やカウンセラー的な役割で力を発揮します。 |
| 心配性で考えすぎてしまう | リスク管理能力が高い・慎重 | 起こりうる問題を未然に防ぐための準備ができます。正確性が求められる仕事や計画立案で重宝されます。 |
| こだわりが強すぎる | 質の高さを追求できる・職人肌 | 妥協せずに物事を突き詰める力があります。専門性を活かす分野やクリエイティブな領域で輝きます。 |
| 優柔不断で決められない | 多角的に物事を考えられる・思慮深い | 一つの側面だけでなく、様々な可能性を考慮できます。公平な判断が必要な場面や相談役として頼られます。 |
いかがでしょうか。「私ってダメだな」と思っていた部分が、実は「私にはこんな才能があるんだ」と思えるようになると、少しだけ背筋が伸びるような気がしませんか。
ワークシートに取り組むときの心得

自己理解ワークシートは、ただ埋めればいいというものではありません。より深く自分を知るために、いくつか大切にしてほしいポイントがあります。
まずは、誰にも忖度しないことです。私たちは無意識のうちに「こう書いた方が立派に見えるかな」「こんなことを書いたらわがままだと思われるかな」と、見えない誰かの目を気にしてしまうことがあります。でも、このノートを見るのはあなただけです。「働きたくない」「毎日寝ていたい」そんな本音だって、立派なあなたの気持ちです。まずは湧き上がってくる感情を否定せず、そのまま受け止めてあげてください。汚い言葉が出てきても構いません。蓋をしてきた感情ほど、実はあなたにとって大切なメッセージを含んでいることが多いのです。
次に、集中できる環境を整えることです。テレビを消して、スマホの通知もオフにして、自分だけの静かな時間を作ってみてください。お気に入りのカフェに行くのもいいですし、お風呂上がりにリラックスしながら書くのもおすすめです。自分が心地いいと感じる空間でこそ、心の奥底にある本音は顔を出してくれます。
そして一番大切なのは、答えを急がないことです。一度のワークですべてが分かるわけではありません。書いていて手が止まってしまったら、それは今すぐ答えを出さなくてもいいというサインかもしれません。「今は分からない」と書いておいて、また一週間後や一ヶ月後に見直してみると、ふと答えが降りてくることもあります。自己理解は、一生続いていく長い旅のようなものです。今日分からなくても、明日のあなたが気づくかもしれません。焦らずゆっくり進んでいきましょう。
書き出した後に見えてくるもの

ワークシートを一通り書き終えたら、全体を眺めてみてください。そこには、バラバラに見えていた過去の経験や感情を繋ぐ、一本の糸のような共通点が見つかるはずです。
「私は昔から、人の笑顔を見るのが好きだったんだな」
「私は、自分のペースを乱されるのが何よりもストレスなんだな」
「新しい知識を得ることに喜びを感じるタイプなんだな」
そんな風に、自分の中に一本の「軸」が見つかると、これからの選択がぐっと楽になります。例えば転職を考える時も、「給料が良いから」という理由だけでなく、「自分のペースで働ける環境だから」「人の役に立っている実感が持てる仕事だから」というように、あなたの価値観に沿った選び方ができるようになります。そうやって選んだ道は、多少の困難があっても納得して進んでいけるものです。
また、自分の取扱説明書ができることで、人間関係もスムーズになります。「私は今、こういう状況だからストレスを感じているんだな。じゃあ少し一人になって休もう」と、自分で自分の機嫌を取ることができるようになります。自分を理解することは、自分を大切にすることと同じなのです。
一人で抱え込まず、ツールや人の手も借りて

ここまで自分で書くワークについてお話ししてきましたが、自分一人で考えていると煮詰まってしまうこともありますよね。そんな時は、客観的な視点を取り入れてみるのもおすすめです。
無料で使える適性診断ツールなどを活用してみるのも良いでしょう。ミイダスのコンピテンシー診断や、16Personalities(MBTI)のような性格診断など、ネット上には無料で質の高い診断がたくさんあります。もちろん、その結果がすべてではありませんが、「あ、私ってこういう傾向があるんだ」と気づくきっかけにはなります。診断結果と、自分で書いたワークシートを見比べてみることで、より立体的に自分を理解することができるでしょう。
また、信頼できる友人に話を聞いてみるのも素敵です。「私の良いところってどこだと思う?」「私ってどんな時に楽しそう?」と聞いてみると、自分では当たり前すぎて気づかなかった長所を教えてもらえることがあります。「あなたはいつも気配りができてすごいよ」と言われて初めて、「あ、これは私の才能だったんだ」と気づくこともあるのです。
焦らなくて大丈夫。答えはあなたの中にあります

自己理解を深めることは、一朝一夕でできることではありません。時には、自分の嫌な部分と向き合わなければならず、苦しくなることもあるかもしれません。でも、そうやって悩み、もがいている時間さえも、あなたがあなたらしくなるために必要なプロセスなのです。
今、先が見えなくて不安なのは、あなたが自分の人生をより良くしたいと願っているからです。どうでもいいと思っていたら、悩みなんて生まれません。だから、そんな風に一生懸命なご自身のことを、どうか認めてあげてください。
今日ご紹介したワークシートが、あなたの心の霧を晴らす小さな灯りになれば嬉しいです。全部できなくても大丈夫。気になった質問一つからで構いません。ノートの片隅に、今の気持ちを書き留めることから始めてみませんか。
あなたが自分自身の素晴らしさに気づき、自信を持って明日を迎えられることを、私は心から願っています。あなたはもう十分、頑張っていますよ。自分を信じて、あなたのペースで歩んでいってくださいね。
この記事を書いた人
竹本 甲輝(たけもとこうき)
株式会社ツナグバ 公式サイト
Work Experience: 飲料メーカー
Hobby: ゴルフ
MBTI: 論理学者-INTP-
Favorite: ホットドックとソフトクリーム
未経験でも不安を寄り添いながら解消し、あなたの希望や価値観を丁寧に汲み取るサポートが強みです!一緒に面接対策を重ね、内定後も手厚いフォローで、次のステップを安心して進めるお手伝いをします!
転職の「無料相談」はこちらから。

この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
プロフィール紹介
転職の「適職診断」はこちらから。
転職の「適職診断」と「チャット相談」はこちら(LINE)から。

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海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
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自己理解ワークシート・自分探求に関するよくある質問
ここでは、「自分のことが分からない」「将来が不安だ」と感じている20代の方に向けて、無料でできる自己理解ワークシートの活用法や、自分探求を進めるうえでのよくある疑問をQ&A形式でまとめました。
ノートとペンがあれば始められる具体的な質問テンプレートも前提にしているので、焦らず自分のペースで取り組む参考にしてください。
Q. お金をかけずに、本当に自己理解は深められますか?
高額なセミナーや診断ツールは「きっかけ」にはなりますが、最終的に自分を一番よく理解できるのは自分自身です。
大切なのは、
- 定期的に自分と向き合う時間をとること
- 同じ質問に何度か答えながら、変化や共通点を見つけること
- 「上手く書く」よりも「正直に書く」ことを優先すること
Q. どんな質問から書き始めればいいか分かりません。おすすめの質問はありますか?
- 最近の1年で「楽しかった瞬間」を3つ書き出すとしたら?
- 逆に「もう二度とやりたくない」と感じた出来事は?
- 尊敬している人は誰で、その人のどんなところが好き?
- お金・評価・周りの目を気にしなくていいなら、どんな1日を過ごしたい?
5〜10分だけタイマーをかけて、思いついたことを箇条書きにするくらいの気軽さで始めてOKです。
Q. 書いてみても「強み」や「価値観」がよく分かりません。どう整理すればいいですか?
- 書き出したエピソードにマーカーを引き、「共通しているキーワード」を探す
- 「なぜそれが嬉しかったのか」「なぜそれが嫌だったのか」を1行追加してみる
- 自分では当たり前だと思っている行動を、友人や同僚に聞いてもらう
Q. 20代のうちから自己理解をしておくと、どんなメリットがありますか?
- 仕事選びの基準が明確になり、「なんとなく」で職場を選ばなくなる
- 苦手な環境・合わない上司のタイプが分かり、必要以上に自分を責めなくなる
- 自分の強みを理解していることで、転職活動や面接での自己PRがしやすくなる
将来を完璧に決めるためではなく、「自分は何を大事にしたい人間なのか」を知るための土台づくりとして、自己理解ワークを活用してみてください。
Q. 自己理解を進めていると、逆に不安になってくることがあります。そんなときはどうすればいいですか?
不安が強くなったときは、
- 書く時間を短くし、「今日は3行だけ」と小さく区切る
- ネガティブなことを書いたら、「じゃあ本当はどうなりたい?」とポジティブな問いもセットにする
- 信頼できる友人や、キャリア相談サービスなど第三者に話を聞いてもらう
自分一人で抱え込みすぎず、「言葉にする」と「誰かに聞いてもらう」のセットで進めると、心の負担を減らしながら自己理解を深めていけます。
Q. 自己理解ワークで見つけたことは、仕事選びや転職活動でどう活かせますか?
- 求人票を見るときに、「自分の価値観チェックリスト」と照らし合わせる
- 面接で話すエピソードを、ワークシートで書いた内容からそのまま引用する
- エージェントやキャリア相談の場で、ワークシートを見せながら希望条件を伝える
ただの「自己満足のメモ」に終わらせず、実際の選択やコミュニケーションの場で使うことで、自己理解がリアルな行動に結びついていきます。
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