毎日お仕事や生活、本当にお疲れ様です。ふと一人になった時、「このままでいいのかな」「私には何ができるんだろう」と、漠然とした不安が押し寄せてくることはありませんか。周りの友人が活躍しているのを見て焦ってしまったり、SNSのキラキラした投稿と自分を比べて落ち込んでしまったり。20代という時期は、選択肢が多いからこそ、迷子になりやすい時期でもありますよね。
もし今、あなたが自分のことがよく分からなくてモヤモヤしているなら、それはあなたが「自分の人生をもっと良くしたい」と願っている証拠です。だから、そんなご自身を責めないでくださいね。
今日は、そんなあなたの隣に座って、一緒に心の整理整頓をする時間を過ごせたらと思っています。難しい診断ツールや高価なセミナーに行かなくても大丈夫。ノートとペンがあれば、今すぐにでも始められる「自己理解ワークシート」の使い方を、具体的な例と一緒にご紹介します。
まるで親しい友人とカフェでおしゃべりするように、リラックスして読み進めてみてください。きっと、読み終わる頃には「あ、私ってこういうことが好きなんだ」という小さな光が見つかるはずです。
なぜ今、ワークシートで自分と向き合う必要があるのでしょうか

私たちの頭の中は、普段とても忙しく動いています。「明日のプレゼンどうしよう」「来月の家賃払えるかな」「あの時あんなこと言わなければよかった」。そんな思考が、まるで絡まった糸のようにごちゃごちゃになってしまっていることが多いものです。
頭の中だけで考えていると、同じ悩みを何度も繰り返してしまい、出口が見えなくなってしまいます。そんな時、紙に書き出すことで、その思考を一度外に出してあげることができるのです。
文字にして眺めてみると、「私、こんなことで悩んでいたんだ」「意外と大したことないかも」と、客観的に自分を見つめられるようになります。それはまるで、自分専用の「取扱説明書」を作っていくような作業です。自分の価値観や強み、そして弱みも含めて理解しておくことで、キャリアの選択はもちろん、人間関係の悩みや日々のストレスとも上手に付き合えるようになっていきます。
明日から使える!自己理解ワークシートの具体例と書き方

それでは、実際にノートに書き込んでいくための具体的なワークシートの例をご紹介します。これらは、私がキャリアカウンセリングの現場でもよく提案しているものです。一度にすべて埋めようとしなくて大丈夫。気になったものから一つずつ、ゆっくりと向き合ってみてください。
【例1】心のグラフを描く「モチベーショングラフ」
これは、あなたのこれまでの人生を振り返り、感情の波を可視化するワークです。
書き方:
- ノートに横線(時間軸)と縦線(充実度)を引きます。
- 左端を幼少期、右端を現在として、あなたの年齢を書き込みます。
- その時々の充実度や幸福度を曲線で描いてみてください。
- 山(楽しかった時期)と谷(辛かった時期)に、何があったかを書き込みます。
ここを深掘りしてみましょう:
- 山の時期: なぜ楽しかったのでしょうか?(例:仲間と協力していたから、新しいことを学べたから、一人で没頭できたから)
- 谷の時期: 何が一番辛かったのでしょうか?(例:自由がなかったから、理不尽な扱いを受けたから、孤独だったから)
この「なぜ」の部分に、あなたの価値観が隠れています。「仲間と協力するのが好き」な人はチームワークを重視する環境が合っていますし、「一人で没頭するのが好き」な人は専門職やリモートワークが向いているかもしれません。
【例2】3つの円で考える「Will / Can / Must シート」
これは、キャリアの方向性を整理するための定番フレームワークです。3つの円が重なる部分を探すことで、あなたにとって無理がなく、かつやりがいを感じられる仕事が見えてきます。
以下の表を参考に、それぞれの要素を書き出してみてください。
| 項目 | 問いかけの例 | 書き出すヒント |
| Will(やりたいこと) | 時間を忘れて没頭できることは? お金をもらえなくてもやりたいことは? 誰かの笑顔が見たいと思う瞬間は? | 趣味や推し活でもOK。「カフェ巡り」なら「空間へのこだわり」や「リラックスの提供」が好きかもしれません。 |
| Can(できること) | 努力しなくても人より早くできることは? 人からよく頼まれることや感謝されることは? これまでに身につけたスキルや資格は? | 「人の話を聞くのが苦じゃない」「細かい作業が得意」「整理整頓が好き」など、些細なことで十分です。 |
| Must(やるべきこと・求められること) | 会社や社会から求められている役割は? 生活のために最低限稼ぐべき金額は? 家族のために果たしたい責任は? | ここは現実的な視点です。でも、こればかりに縛られると苦しくなるので、WillとCanとのバランスを大切にしましょう。 |
この3つが重なる部分が、今のあなたにとっての「適職」に近いゾーンです。もし重なりが見つからなくても焦らないでください。「今はCanが少ないから、Willを実現するために勉強しよう」と、次のアクションを決めるきっかけになれば十分です。
【例3】自分と他人を知る「ジョハリの窓」
これは、自分一人では気づけない自分を発見するためのワークです。信頼できる友人や家族、あるいは同僚に協力してもらって行います。
書き方:
- ノートを田の字に4分割します。
- 左上:自分も他人も知っている自分(開放の窓)
- 右上:自分は知らないが他人は知っている自分(盲点の窓)
- 左下:自分は知っているが他人は知らない自分(秘密の窓)
- 右下:誰にも知られていない自分(未知の窓)
実践のヒント:
周りの人に「私の良いところってどこだと思う?」と聞いてみてください。照れくさいかもしれませんが、意外な答えが返ってくることがあります。「いつも冷静だよね」と言われたら、あなたは自分が思っている以上に周りを見渡せているのかもしれません。「話しかけやすいよ」と言われたら、それはあなたの持つ温かい雰囲気が伝わっている証拠です。
人からの言葉は、あなたへのギフトです。素直に受け取って、「盲点の窓」を開いていくことで、あなたの可能性はぐっと広がります。
ワークシートを書くときに大切にしてほしい心構え

ワークシートに取り組むときは、いくつか守ってほしいルールがあります。それは、あなた自身の心を守るためのルールでもあります。
1. 誰にも見せないつもりで、本音を書く
「こんなことを書いたらわがままだと思われるかな」「もっと立派なことを書かなきゃ」なんて思う必要は一切ありません。誰にも見せない秘密のノートです。「働きたくない」「ずっと寝ていたい」そんな本音だって、立派なあなたの気持ちです。まずは湧き上がってくる感情を否定せず、そのまま受け止めてあげてください。
2. 答えが出なくても焦らない
質問を見ても、何も思い浮かばないことがあるかもしれません。それは、あなたが今まで自分の気持ちを後回しにして、周りの期待に応えようと頑張ってきたからかもしれません。書けないときは「今は書けないんだな」と認めるだけでOKです。無理にひねり出そうとせず、美味しいコーヒーでも飲んで休憩しましょう。
3. 定期的に見直してみる
自己理解は、一度やれば終わりのテストではありません。人間は日々変化し、成長しています。半年前に書いたことと、今感じていることが違っていてもいいのです。季節の変わり目や、誕生日のタイミングなどでノートを見返してみると、「あ、私こんなに成長したんだ」と気づくきっかけになりますよ。
書いた後の「次の一歩」はどうすればいい?

ワークシートを書いてみて、なんとなく自分の輪郭が見えてきたら、次はほんの少しだけ行動に移してみましょう。
小さな「お試し」をしてみる
「文章を書くのが好きかもしれない」と思ったら、noteやブログで日記を書いてみる。「人の相談に乗るのが得意かも」と思ったら、友人の話をいつもよりじっくり聞いてみる。転職などの大きな決断をする前に、日常の中で小さく試してみることで、「やっぱりこれだ!」という確信が得られます。
誰かに話してみる
書いた内容をもとに、信頼できる誰かに話してみるのもおすすめです。「私、こういうことが好きみたいなんだ」と口に出すことで、自分自身の耳で再確認できますし、相手から「それ、あなたに向いてると思うよ」と背中を押してもらえることもあります。
もし周りに話せる人がいない場合は、私たちのようなキャリアカウンセラーを頼ってください。あなたの言葉を否定せず、一緒に整理して、次の一歩を考えるお手伝いをします。1on1ミーティングのように、対話を通して深まる自己理解もたくさんあります。
最後に:あなたは、あなたのままで大丈夫

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。自己理解ワークシートは、あなたを型にはめるためのものではなく、あなたがあなたらしく生きるための地図を作るためのものです。
人と違っていてもいい。ペースが遅くてもいい。あなたが心から「これでいいんだ」と思える答えは、あなたの中にしかありません。
焦らなくて大丈夫です。今日、この瞬間から、ノートを広げて自分と対話しようとしている。その一歩だけで、あなたはもう十分に前に進んでいます。
あなたのこれからの旅が、穏やかで、そして希望に満ちたものになりますように。私はここで、あなたのことをずっと応援しています。
この記事を書いた人
竹本 甲輝(たけもとこうき)
株式会社ツナグバ 公式サイト
Work Experience: 飲料メーカー
Hobby: ゴルフ
MBTI: 論理学者-INTP-
Favorite: ホットドックとソフトクリーム
未経験でも不安を寄り添いながら解消し、あなたの希望や価値観を丁寧に汲み取るサポートが強みです!一緒に面接対策を重ね、内定後も手厚いフォローで、次のステップを安心して進めるお手伝いをします!
転職の「無料相談」はこちらから。

この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
プロフィール紹介
転職の「適職診断」はこちらから。
転職の「適職診断」と「チャット相談」はこちら(LINE)から。

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海老名 信行
取締役/COO
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大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
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自己理解ワークシート(自分史/Will・Can・Must)に関するよくある質問
ここでは、「やりたいことが分からない」「自分の強みが分からない」20代の方に向けて、自分史やWill/Can/Mustなどの自己理解ワークシートの使い方・続け方・活かし方をQ&A形式でまとめました。
特別な準備は不要です。ノートとペンを用意して、質問に答えながら少しずつ自分を整理していくイメージで読み進めてみてください。
Q. やりたいことも強みも分からないまま20代を過ごしているのは、やっぱりマズいですか?
ポイントは、
- いきなり「一生のやりたいこと」を決めようとしない
- 「分からない自分」を責めるより、「分かろうとしている自分」を評価する
- まずはノートに書き出して、頭の中のモヤモヤを外に出すことから始める
自己理解ワークシートは、モヤモヤを一気に解決する魔法ではなく、「少しずつ、自分の輪郭をハッキリさせていく道具」だと考えてみてください。
Q. 自分史やWill/Can/Mustなど、どのワークから始めればいいですか?
- Step1:自分史
小学校〜現在までの出来事を時系列でメモし、「楽しかった/しんどかった」場面を書き出す。 - Step2:Can(できること)の棚卸し
自分史の中で「人に感謝されたこと」「よく頼まれてきた役割」から、自分が自然とやっている行動を拾う。 - Step3:Will/Must(やりたい・求められる)
「今後どんな状態で働きたいか(Will)」と、「社会や会社から求められそうなこと(Must)」を書き出して整理する。
Q. Will/Can/Mustの書き方がよく分かりません。具体的に何を書けばいいですか?
- Will(やりたいこと)
「こうなれたら嬉しい」「こういう働き方はちょっと憧れる」と思う状態や仕事のスタイルを書き出す。
例:人と話す仕事がいい/在宅と出社を組み合わせたい/数字を追う仕事はやりがいがある など。 - Can(できること)
今の仕事やアルバイト、学生時代の経験から「人より少しだけ得意かも」と思えることを書く。
例:資料を分かりやすくまとめる/初対面の人とも会話をつなげられる など。 - Must(求められること)
世の中や会社が今、何にお金を払っているか、自分の周りで評価されているスキルは何かを書き出す。
例:ITツールを使いこなす/顧客対応が丁寧/チームで協力して成果を出す など。
Q. 自分史を書いても、「ただの思い出日記」になってしまいます。仕事選びにどうつなげればいいですか?
自分史を書いたら、次のような視点で見直してみてください。
- 「楽しかった場面」で、自分は何をしていたか?(例:教える/まとめる/支える など)
- 「しんどかった場面」で、何が嫌だったのか?(例:成果が見えない/人との衝突が多い など)
- 繰り返し出てくるキーワードやパターンは何か?
Q. 1人でワークシートを書くと不安になります。誰かに見せた方がいいのでしょうか?
- 信頼できる友人や先輩に、「この中で、あなたらしいと思うところはどこ?」と聞いてみる
- 転職エージェントやキャリア相談サービスで、ワークシートを一緒に見ながら整理してもらう
見せる部分と見せない部分を自分で決めてOKなので、無理のない範囲で人の力も借りてみてください。
Q. 自己理解ワークを続けるコツはありますか?三日坊主で終わりそうです。
- 1回の目標を「10分」「3つだけ書く」など、かなり低く設定する
- 毎日でなくても、「週に1回、カフェでノートを開く」など自分なりのリズムを決める
- 書いたページの日付を残しておき、1〜2か月後に見返して「前より変わったところ」に丸をつける
大事なのは、完璧さより「続けた回数」です。少しずつ書き足していくうちに、「前より自分のことを説明しやすくなっている」と感じられれば、それが自己理解が深まっているサインです。
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