販売職として働く中で、「このまま続けていて将来は大丈夫だろうか」「他の仕事に転職するのは難しいのでは」と不安を感じている人は少なくありません。
立ち仕事や不規則なシフト、収入面への悩みなどから、異業種への転職を考える一方で、未経験職種へのハードルを高く感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、販売職で培ってきた経験やスキルは、転職市場において決して無駄になるものではありません。
本記事では、販売職からの転職が難しいと言われる理由を整理しながら、実際に活かせる強みや、未経験でも挑戦しやすい職種、転職を成功させるための考え方について分かりやすく解説します。
販売職を辞めたい人のよくある理由7選

販売職は人と接するやりがいがある一方で、働き方や将来性に不安を感じ、転職を考える人も少なくありません。
立ち仕事による体力的な負担、休日の少なさ、給与面の悩み、ノルマや人間関係のストレス、キャリアアップの難しさなど、販売職を辞めたいと感じやすい代表的な理由を7つ紹介します。
立ち仕事による体力的な負担が大きいから
販売職は勤務時間の大半を立ったまま過ごすケースが多く、体力的な負担を理由に転職を考える人は少なくありません。
長時間の立ち仕事は、足のむくみやだるさ、腰痛、膝への負担につながりやすく、特に忙しい店舗では休憩が取りづらいこともあります。
若いうちは問題なく働けていても、年齢を重ねるにつれて疲れが抜けにくくなり、「このまま続けられるのだろうか」と将来に不安を感じるようになる人も多いです。
また、立ちっぱなしの姿勢は血行不良を招きやすく、慢性的な不調につながることも指摘されています。
こうした身体面の負担から、デスクワーク中心の職種や、より働き方を改善できる仕事へ転職したいと考えるようになるのは、販売職ではよくある悩みの一つです。
セール期間中は残業時間が長くなりがちだから
販売職は、セールや繁忙期になると業務量が一気に増え、残業時間が長くなりやすい傾向があります。
来店客数の増加により通常よりも接客対応の時間が増えるだけでなく、
- 品出し
- 在庫整理
- 売上管理
- 閉店後のレジ締め作業
なども重なり、定時で帰れない日が続くことも少なくありません。
特にアパレルや小売業界では、セール前後の準備や売場変更などで業務が集中しやすく、体力面・精神面の負担が大きくなりがちです。
繁忙期と閑散期の差が激しい働き方に不安を感じ、「もっと安定した労働時間の仕事に転職したい」と考えるようになる人も多く、販売職から転職を検討するきっかけの一つになっています。
休みが不規則・長期休暇が取りにくいから
販売職はシフト制が基本となるため、土日祝日に休みを取りづらく、休日が不規則になりやすい点も悩みとして挙げられます。
友人や家族と予定を合わせにくく、プライベートの時間が確保しにくいと感じる人も多いです。
また、繁忙期や人手不足の影響で、連休や長期休暇を取得しづらい職場も少なくありません。
若いうちは問題なく働けていても、将来的にライフイベントを考えたときに不安を覚えるケースもあります。
こうした働き方に対する負担から、土日休みや年間休日が安定している職種へ転職したいと考え、販売職からのキャリアチェンジを検討する人が増えています。
給料が低く、昇給も見込めないから
販売職は未経験から始めやすい一方で、給与水準が低めに設定されているケースが多く、将来の収入面に不安を感じやすい職種でもあります。
厚生労働省による産業別の賃金を調査したデータによると、棚卸・小売業の平均年収は343.6万円でした。
- 金融業・保険業:410.6万円
- 情報通信業:391.0万円
- 建設業:352.6万円
などほかの職種と比較しても低めの水準であることがわかります。(参考:令和6年賃金構造基本統計調査 産業別 より)
基本給が高くないうえ、成果を出しても昇給幅が小さく、年数を重ねても収入が大きく伸びにくいと感じる人は少なくありません。
特にアパレルや小売業界では、人件費を抑える構造上、給与改善が進みにくい傾向があります。
生活費や将来の貯蓄を考えたときに、「このまま働き続けても収入が増えないのでは」と不安になり、より年収アップや評価制度が明確な職種への転職を考えるようになる人も多く、販売職を辞めたい理由の一つとなっています。
将来のキャリアビジョンが見えないから
販売職では、キャリアの選択肢が限られていると感じやすい点も、転職を考える理由として挙げられます。
店長やエリアマネージャーといった昇格ルートはあるものの、ポストの数が少なく、誰もが目指せるわけではありません。
また、販売スキルが他職種にどう活かせるのかが分かりづらく、将来のキャリアビジョンを描きにくいと感じる人も多いです。
20代のうちに専門性やスキルを身につけたいと考えたとき、販売職の経験だけでは不安を覚えるケースもあります。
その結果、未経験でもスキル習得やキャリアアップが見込める仕事へ転職したいと考えるようになります。
クレーム対応・カスハラがきついから
販売職では日常的に顧客対応を行うため、クレームやカスタマーハラスメント(カスハラ)に直面する機会も少なくありません。
商品の不具合や在庫切れといった自分ではコントロールできない理由でも、強い口調で責められたり、理不尽な要求を受けたりすることがあります。
近年はカスハラが社会問題として注目されているものの、現場ではスタッフ個人が対応を求められるケースもあり、精神的な負担は大きくなりがちです。
こうした状況が続くと、仕事への意欲が下がったり、出勤自体がつらく感じたりする人もいます。
心身への影響を考え、「接客以外の仕事に転職したい」と考えるようになるのは、販売職では珍しくない悩みです。
販売ノルマや店舗目標がプレッシャーになるから
販売職では個人ノルマや店舗全体の売上目標が設定されていることが多く、その達成が大きなプレッシャーになる場合があります。
数字を常に意識しながら接客を行う必要があり、思うように成果が出ないと上司から指摘を受けたり、評価に影響したりすることもあります。
また、ノルマ達成を優先するあまり、自分の接客スタイルとのギャップに悩む人も少なくありません。
売上重視の環境がストレスとなり、「もっと数字に追われない働き方をしたい」「成果を別の形で評価してもらえる仕事に就きたい」と考え、転職を検討するきっかけになることも多いです。
販売職からの転職は難しい?スキルや強みを活かせば経験は武器になる!

販売職は未経験から始めやすい仕事のため、「そこから異業種へ転職するのは難しいのでは」と不安に感じる人も多いでしょう。
しかし、販売職で培った経験やスキルは、転職市場でも十分評価されるものです。
強みを正しく整理し、活かし方を理解すれば、販売職の経験は転職における大きな武器になります。
コミュニケーション能力の高さ
販売職で身につく代表的な強みの一つが、高いコミュニケーション能力です。
日々さまざまな年代や価値観を持つ顧客と接する中で、相手の要望を正確に汲み取る「傾聴力」や、ニーズに合わせて分かりやすく伝える「提案力」が自然と鍛えられます。
また、クレーム対応や要望調整を経験することで、感情をコントロールしながら冷静に対応する力も身についています。
これらのスキルは営業職や事務職、カスタマーサポート、IT業界のサポート職など、幅広い職種で求められるものです。
単なる「接客ができる」ではなく、「相手の課題を引き出し、適切に対応してきた経験」として整理することで、販売職のコミュニケーション能力は未経験職種への転職でも十分にアピールできる強みとなります。
チームビルディング・人材育成
販売職では個人の接客力だけでなく、店舗全体で成果を出すためのチームワークが重視されます。
スタッフ同士で役割分担を行い、忙しい時間帯には互いにフォローし合うなど、自然とチームビルディングの力が身についていきます。
また、後輩指導や新人教育を任されるケースも多く、業務の教え方や声かけの工夫を通じて、人材育成の経験を積んでいる人も少なくありません。
こうした経験は、組織で働く上で欠かせない「周囲を巻き込みながら成果を出す力」として評価されます。
未経験職種であっても、チームで目標に向かって動いた経験は、職場への適応力や協調性の高さを示す強みになります。
目標達成力・売上管理能力
販売職では、売上目標や店舗目標を意識しながら日々の業務に取り組むため、自然と目標達成力が鍛えられます。
単に接客をこなすだけでなく、売上状況を確認しながら行動を調整したり、売れ筋商品を意識して提案内容を変えたりと、数字をもとに考える力が求められます。
また、日報作成や在庫管理、売上分析などを通じて、基本的な売上管理の考え方を身につけている人も多いです。
こうした経験は、営業職や事務職、マーケティング関連の仕事など、数字を扱う職種で活かしやすいスキルです。
販売職で培った目標意識は、異業種への転職でも十分に評価されます。
マルチタスク・臨機応変な対応力
販売職の現場では、接客をしながらレジ対応や品出し、在庫確認など、複数の業務を同時に進める場面が多くあります。
さらに、急な来店対応やトラブルが発生した際には、その場の状況を判断し、優先順位を切り替えながら行動する力も求められます。こうした環境で働くことで、マルチタスク能力や臨機応変な対応力が自然と身についていきます。
この力は、変化の多い職場やスピード感が求められる業界において特に重宝されます。
未経験職種であっても、「状況に応じて柔軟に動ける人材」として評価されやすく、販売職の経験を強みに変えることが可能です。
販売職の経験が特に活きる職種

販売職は、高いコミュニケーション能力やプレゼン力、相手のニーズを汲み取る力が身につく職業です。
これらのスキルは業界を問わず求められるため、異業種への転職でも強みとして活かせます。
こちらでは販売職の経験が特に活かしやすい代表的な職種について解説します。
営業職
営業職は、販売職の経験が最も直結しやすい職種の一つです。
顧客の要望を引き出し、商品やサービスの魅力を分かりやすく伝える力は、販売職で培ったスキルそのものと言えます。
店頭での接客経験がある人は、相手の反応を見ながら説明を調整したり、購入を迷う顧客の不安を解消したりする力をすでに身につけています。
また、売上目標を意識して行動してきた経験は、営業職における成果重視の評価制度とも相性が良いです。
新規開拓営業、既存顧客営業、カウンターセールスなど営業スタイルはさまざまですが、自分に合った形を選ぶことで未経験でも挑戦しやすくなります。
販売職での実績を具体的に伝えることで、営業職への転職成功率を高めることができます。

カスタマーサポート(コールセンター)
カスタマーサポートやコールセンターの仕事も、販売職の経験が活きやすい職種です。
電話やチャットを通じて顧客の問い合わせや要望に対応するため、丁寧な言葉遣いや傾聴力、相手の状況を正確に把握する力が求められます。
これらは日々の接客で自然と身についているスキルです。
また、クレーム対応の経験がある人は、感情的になっている相手にも冷静に対応できる点が評価されやすく、即戦力として期待されることもあります。
直接対面しない分、体力的な負担が少なく、働き方を改善したい人にも向いている職種です。
販売職で培った対応力や説明力を活かし、未経験からでも挑戦しやすい仕事の一つと言えるでしょう。
実は事務やIT職への未経験転職も可能

販売職からオフィスワークやIT職への転職は、「専門スキルが必要で難しい」と思われがちです。
しかし、未経験者向けの求人が多い職種を選び、これまでの経験を強みに変えれば、異業種への転職は十分可能です。
販売職で培ったコミュニケーション力や業務対応力は、事務職やIT職でも評価されやすく、20代であればポテンシャル採用を狙えるチャンスもあります。
事務職
事務職はバックオフィス業務の中でも、未経験から転職しやすい代表的な職種です。
データ入力や書類作成、電話・メール対応など、業務内容が比較的明確で、入社後の研修やOJTを通じてスキルを身につけられる企業も多くあります。
販売職で培った丁寧な対応力や正確さ、社内外とのやり取りの経験は、事務職においても大きな強みになります。
特に来客対応や問い合わせ対応では、接客経験がそのまま活かせる場面も少なくありません。
パソコンスキルに不安がある場合でも、基本操作から学べる環境を選べば問題なく、働き方を安定させたい人に向いている職種です。

SE職(SES)
SE職は技術職のイメージが強いですが、SES(システムエンジニアリングサービス)は未経験者を積極的に採用している企業も多く、販売職からの転職先として注目されています。
SESでは、クライアント先でチームの一員として業務を行うため、エンジニアであってもコミュニケーション能力が重視されます。
要件の確認や進捗共有など、人と関わる場面が多く、販売職で身につけた説明力や調整力が活かしやすい点が特徴です。
入社後に研修を受けながら基礎スキルを習得できるケースも多いため、IT未経験でも挑戦しやすく、将来的に専門性を高めたい人にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。

【まとめ】ツナグバは販売職からの異業種転職支援実績が豊富!
販売職からの転職は「難しい」と思われがちですが、実際には接客を通じて培ったコミュニケーション能力や目標達成力、柔軟な対応力など、転職市場で評価されるスキルが数多くあります。
重要なのは、自分の経験を正しく整理し、活かせる職種や企業を選ぶことです。
ツナグバでは、販売職から営業職・事務職・IT職など、異業種への転職を支援し、内定まで導いてきた実績が豊富にあります。
未経験職種に不安を感じている方でも、一人ひとりに合ったキャリアの選択をサポートしています。
販売職から他の仕事に変わりたいと考えている方は、ぜひツナグバにご相談ください!
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この記事を書いた人
石井 優花(いしいゆうか)
株式会社ツナグバ 公式サイト
Work Experience: 養護教諭
Hobby: 映画・ドラマ鑑賞、カラオケ、料理
MBTI: 主人公-ENFJ-
Favorite: 美味しいご飯・お酒、歴史・美術・邦画、あいみょん
初めての転職やブランクからの正社員採用も、丁寧な面談と面接練習でサポートします!一人ひとりの軸を大切にし、納得できる結果を目指して寄り添います。不安を自信に変え、一緒に新たな一歩を踏み出しましょう!
この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
プロフィール紹介
販売職からの転職を考える方のよくある質問
ここでは、「販売職から他の仕事に転職したいけれど、本当に可能なのか」「未経験職種に挑戦できるのか」といった、20代の方からよく寄せられる疑問をまとめました。
販売職で身につくスキルや活かし方を理解しながら、自分に合った転職の方向性を考えるヒントとしてご活用ください。
- 販売職からの転職は難しいと言われますが、本当ですか?
-
いいえ、一概に難しいわけではありません。
販売職は未経験から始めやすい職種のため不安に思われがちですが、接客を通じて身につけたスキルは多くの職種で評価されます。
強みを正しく整理し、活かせる職種を選べば、異業種への転職は十分可能です。 - 販売職の経験は他の仕事でも評価されますか?
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はい、多くの職種で評価されます。
コミュニケーション能力や提案力、目標意識、臨機応変な対応力などは、営業職や事務職、カスタマーサポート、IT職など幅広い仕事で求められています。
「接客経験」としてではなく、「どんな課題をどう解決してきたか」を伝えることが重要です。 - 未経験でも転職しやすい職種にはどのようなものがありますか?
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営業職、事務職、カスタマーサポート、SE(SES)などが代表的です。
これらの職種は未経験歓迎の求人が多く、販売職で培ったスキルを活かしやすい傾向があります。
特に20代であれば、ポテンシャルや成長意欲を重視した採用が行われるケースも少なくありません。 - 販売職から事務職やIT職に転職するために必要な準備はありますか?
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基本的なスキル習得と経験の整理が大切です。
事務職であればPCの基本操作、IT職であればIT基礎知識を学んでおくと安心です。
加えて、販売職でどんな業務を担当し、どんな成果を出してきたのかを言語化しておくことが転職成功につながります。 - 販売職からの転職を成功させるコツはありますか?
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