転職に役立つ資格一覧を見ても、「結局どれを取ればいいの?」と迷う方は多いはずです。資格は「できること」を客観的に示せる武器になりますが、ただ取得すれば転職で有利になるわけではありません。
大切なのは、狙う業界・職種で求められるスキルと資格が合っているか、そして面接で「なぜその資格を取ったのか」「入社後にどう活かせるのか」まで説明できることです。
本記事では、転職市場で評価されやすい資格を業界別・難易度別・未経験向けに一覧化し、資格取得のメリットや注意点、効率的な学習方法までわかりやすく解説します。
転職に役立つ資格一覧を見る前に知っておきたい選び方

企業が求める資格の傾向
企業が資格に期待するのは、単なる知識量ではなく「業務で再現できるスキル」です。たとえばITなら基本情報技術者・LPIC・クラウド系資格、事務ならMOSや簿記、金融・不動産ならFPや宅建士のように、実務と結びつく資格ほど転職で説明しやすくなります。資格は能力を分かりやすく示せるだけでなく、学習継続力や自己投資の姿勢も伝えられる点が強みです。ただし、資格の種類によっては時間や費用の負担が大きいため、まずは求人票に頻出する資格や、募集要件の「歓迎」に書かれやすい資格から優先して選びましょう。
資格取得のメリット・デメリット
資格取得のメリットは、スキルを客観的に示せること、学習を通じて基礎力が身につくこと、そして選考で「学ぶ姿勢」を評価されやすいことです。特に未経験転職では、実務経験の不足を補う材料として機能します。ツナグバの20代転職白書でも、転職を考える理由として「給料が安い、雇用形態が不満」を挙げる人は男性40.2%、女性36.68%にのぼります。年収アップや待遇改善を目指すなら、資格を通じて市場価値を高めることは有効な選択肢です。一方で、資格には時間と費用がかかります。資格は「目的」ではなく「手段」と捉え、取得後に何ができるようになるかまでセットで考えましょう。
資格取得前に確認すべきこと
資格を取る前に、まず「目指す仕事」を明確にすることが最優先です。次に、その仕事で必要なスキルを洗い出し、資格がそのスキル証明として有効かを確認します。合わせて、難易度、学習時間、費用、受験タイミングも現実的に検討しましょう。20代の転職では、給与だけでなく働き方も重要な判断軸です。ツナグバの調査では、職場環境で重視する点として「ワークライフバランス」を挙げる人が男性31%、女性35.55%と高い割合を占めています。リモートワークやフレックスタイムなど柔軟な働き方を目指す場合は、IT系・事務系など働き方の選択肢が広がりやすい資格から検討するのもおすすめです。
業界別おすすめ資格一覧

IT業界で評価されやすい資格
IT業界では、基礎力と運用力を示せる資格が評価されます。定番は「ITパスポート」「基本情報技術者」「応用情報技術者」で、IT全体の基礎知識を広く証明できます。ネットワーク志向ならCCNA、サーバー・インフラ志向ならLPICなどが候補になります。加えて、クラウド分野ではAWS認定資格やAzure認定資格も選択肢です。IT系の資格は、将来的にリモートワークや柔軟な働き方を目指したい人とも相性があります。ただし資格だけで完結させず、学習内容を簡単な制作物や運用経験、自宅環境での構築、学習ログなどに落とし込むと、選考での説得力が増します。
金融業界で有利になりやすい資格
金融業界では、金融知識の体系理解と数字への強さが評価されます。代表的なのがファイナンシャルプランナー(FP)で、保険・税金・資産運用などを横断的に学べます。分析系の職種を狙うなら証券アナリストが候補になります。また簿記検定は、会計知識の基礎として幅広い職種で活きる資格です。金融は制度や市場環境が変わりやすい分、資格で基礎を固めつつ、ニュースや統計資料に日常的に触れる習慣が評価につながります。
不動産業界で強い資格
不動産業界では宅地建物取引士(宅建士)が強い武器になります。取引の要となる知識を持つ証明になるため、求人でも要件・歓迎に載りやすい資格です。マンション領域に関わるならマンション管理士や管理業務主任者も選択肢になります。不動産は資格知識に加え、顧客対応・提案・交渉が重要になる業界です。資格取得で専門性の土台を作りつつ、面接では「どの業務でどう活かすか」を具体化できると強くなります。
難易度別おすすめ資格

取得しやすい資格(短期で成果を出したい方向け)
短期間で結果を出しやすい資格として、MOS(Microsoft Office Specialist)は人気があります。Word・Excel・PowerPointなど、実務で使う機会が多いスキルを証明でき、事務職やアシスタント業務との相性が良いのが特徴です。ほかにも、ITパスポート、日商簿記3級、FP3級、ビジネス実務法務検定3級などは、未経験からでも学習を始めやすい資格です。まずは短期で取得しやすい資格で「勉強を継続できた実績」を作り、応募書類や面接で具体的に説明できるようにしましょう。
中程度の難易度の資格(汎用性を上げたい方向け)
日商簿記2級は、経理・事務だけでなく、営業や企画など幅広い職種で評価されやすい資格です。財務諸表の理解は、企業を見る目を育て、提案や予算の会話にも強くなれます。独学でも合格は可能ですが、一定の学習時間が必要になるため、計画を立てて継続することが重要です。資格としての知名度も高く、転職市場での説明もしやすい点が強みです。
難易度の高い資格(専門性で勝ちたい方向け)
宅建士は国家資格の中でも人気が高く、難易度もそれなりにありますが、合格すれば不動産業界での評価が大きく変わります。試験範囲が広いため、過去問中心に「出るところを固める」学習が効果的です。難関資格は、取得までの努力自体が評価される面もあります。ただし、時間投資が大きい分、目指す業界・職種と直結しているかを先に確認してから取り組むのが安全です。
資格取得を成功させるためのポイント

目標設定と計画
資格取得で差がつくのは、勉強量よりも「計画の作り方」です。いつまでに合格するか、週に何時間確保するか、どこまで理解したら次へ進むか。これを具体化すると継続しやすくなります。目標は現実的に設定し、復習日を最初から組み込むことがポイントです。独学が不安な場合は、講座や通信教材を使い、学習の型を先に作るのも有効です。
効率的な学習方法
資格学習は「過去問」と「復習」が中心になります。スキマ時間は暗記や用語整理、まとまった時間は演習と弱点補強に使うと効率が上がります。模擬試験は、時間配分と本番耐性を作るのに効果的です。学習法を一つに固定しすぎず、理解が止まった部分だけ教材を切り替えるなど、柔軟さも大切です。
モチベーション維持
資格学習は、途中で気持ちが落ちるのが普通です。大切なのは「気合」ではなく、続けやすい仕組みです。勉強する場所と時間を固定する、進捗を可視化する、短い目標(今週は過去問20問など)に分解する。これだけで継続率は上がります。疲れたときは休むことも必要です。休むことで学習をやめない、という設計が結果につながります。
未経験転職に役立つ資格TOP5

この表では、未経験からの転職で「評価されやすさ」と「現実的な取得難易度」のバランスが良い資格を厳選しています。重要なのは、資格そのものの難易度よりも「転職先の仕事とどう結びつくか」です。短期間で成果が出やすい資格もあれば、基礎力を示すことで選考通過率を上げられる資格もあります。20代の転職では、給与アップ・働き方改善・未経験職種への挑戦など、目的によって選ぶべき資格が変わります。今の経験値や目指す業界を踏まえ、自分にとって最も使いやすい資格を見極めるための目安として活用してください。
| ランク | 資格名 | おすすめ理由(未経験向け視点) | 向いている転職先 | 取得目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | MOS(Microsoft Office Specialist) | 実務で使うPCスキルをそのまま証明でき、即効性が高い。学歴・職歴より「できること」で評価されやすい。 | 事務職・アシスタント | 1か月前後 |
| 2位 | 日商簿記2級 | 業界を問わず「数字が読める人材」として評価される。経理以外の職種にも応用が利く。 | 経理・事務・営業 | 2〜3か月 |
| 3位 | 基本情報技術者試験 | IT未経験でも「ITの基礎理解」を示せる国家資格。IT業界への入口として使いやすい。 | ITエンジニア・社内SE | 3か月前後 |
| 4位 | LPIC(レベル1) | サーバー・インフラ系に入りやすく、未経験求人と相性が良い。実務との距離が近い。 | インフラ・運用保守 | 2〜3か月 |
| 5位 | ファイナンシャルプランナー(FP2・3級) | お金の基礎知識を体系的に学べ、営業・金融・未経験転職で評価されやすい。 | 金融・営業 | 1〜2か月 |
転職に役立つ資格一覧|業界・職種別に比較

下記の表では、本記事で紹介した「転職に役立つ資格」を、向いている人・評価されやすい転職先・実務とのつながりが分かる形で整理しています。資格は多く取れば良いものではなく、「どの業界・職種を目指すのか」との相性が重要です。未経験から評価されやすい資格もあれば、実務経験があって初めて強みになる資格もあります。年収アップを目指すのか、ワークライフバランスを整えたいのか、未経験職種に挑戦したいのかによって、優先すべき資格は変わります。自分の現在地と目標を照らし合わせながら、無理なく活かせる資格を見つけるための参考として活用してください。
| 資格名 | 向いている人 | どんな転職で評価されやすいか | 補足 | 参考URL |
|---|---|---|---|---|
| 基本情報技術者試験 | IT未経験〜初級者 | ITエンジニア・社内SE | ITの「共通言語」を学ぶ資格。プログラミングだけでなく、ネットワークやセキュリティも含めて広く浅く学べるため、未経験転職の土台づくりに向いています。 | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html |
| 応用情報技術者試験 | IT経験者 | エンジニア・IT企画 | 基本情報より一段レベルが高く、設計・管理寄り。実務経験+資格で評価されやすく、未経験向けではありません。 | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html |
| CCNA | ネットワーク志望 | インフラ・ネットワークエンジニア | ネットワークの仕組みを体系的に学べる国際資格。インフラ系を目指すなら職種との相性が非常に良いです。 | https://www.cisco.com/jp/training/ccna.html |
| LPIC | サーバー志望 | インフラ・運用保守 | Linuxサーバーの基礎を証明する資格。未経験でもインフラ系に入りやすく、実務と直結しやすいのが強みです。 | https://www.lpi.org/ja/our-certifications/lpic-1-overview/ |
| AWS認定資格 | IT経験者 | クラウドエンジニア | クラウド案件で評価されやすい資格。未経験の場合は基礎資格から段階的に取得するのが現実的です。 | https://aws.amazon.com/jp/certification/ |
| Azure認定資格 | IT経験者 | 社内SE・クラウド | Microsoft系システムを使う企業で評価されやすい資格。AWSと比べて社内SE向き。 | https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/ |
| ファイナンシャルプランナー(FP) | 金融・営業志望 | 金融・保険・営業 | お金の基礎知識を体系的に学べる資格。営業職や未経験転職でも「勉強している姿勢」を評価されやすいです。 | https://www.jafp.or.jp/exam/ |
| 証券アナリスト | 金融経験者 | 投資・分析職 | 難易度が高く、専門職向け。未経験転職よりキャリアアップ寄りの資格です。 | https://www.saa.or.jp/ |
| 日商簿記2級 | 事務・経理志望 | 経理・管理部門 | 会計の基礎が身につく定番資格。経理以外でも「数字が読める人材」として評価されやすいです。 | https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping |
| 宅地建物取引士(宅建士) | 不動産志望 | 不動産営業・管理 | 不動産業界では必須級。資格保有=即戦力扱いされやすく、転職市場で非常に強いです。 | https://www.retio.or.jp/exam/ |
| マンション管理士 | 管理志向 | 不動産管理 | マンション管理・運営の専門資格。管理会社・自治体関連で評価されます。 | https://www.mankan.org/ |
| 管理業務主任者 | 管理志向 | 不動産管理 | 管理業務の説明責任を担う資格。マンション管理分野で実務直結です。 | https://www.kanrikyo.or.jp/ |
| MOS | 未経験・事務志望 | 事務・アシスタント | PC操作の基礎力を証明できる資格。即効性があり、未経験転職の第一歩として使いやすいです。 | https://mos.odyssey-com.co.jp/ |
未経験からの転職は資格だけで十分?プロのサポートで確実な一歩を

資格は、未経験転職で自分の意欲や基礎理解を示す有効な材料です。ただし、資格を取っただけで内定が決まるわけではありません。ツナグバには「未経験職に挑戦したいけれど不安」「やりたいことがわからない」と悩む20代の方も多く相談に来ています。実際に、エンジニア志望で相談した方が、自己分析を通じて自分の強みを見つけ、営業職として就職に成功した事例もあります。資格選びで迷うときは、まず自分の適性や希望条件を整理し、どの資格が転職先で本当に活きるのかを考えることが大切です。
転職の「無料相談」はこちらから。

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この記事を書いた人
竹本 甲輝(たけもとこうき)
株式会社ツナグバ 公式サイト
Work Experience: 飲料メーカー
Hobby: ゴルフ
MBTI: 論理学者-INTP-
Favorite: ホットドックとソフトクリーム
未経験でも不安を寄り添いながら解消し、あなたの希望や価値観を丁寧に汲み取るサポートが強みです!一緒に面接対策を重ね、内定後も手厚いフォローで、次のステップを安心して進めるお手伝いをします!
この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
プロフィール紹介
よくある質問(FAQ)
未経験でも資格を取れば転職で有利になりますか?
有利になる可能性はありますが、「資格を取っただけ」で内定が決まるわけではありません。 企業が見ているのは、資格そのものよりも「業務で再現できるスキル」と「学ぶ姿勢」です。
未経験転職では実務経験が不足しやすいため、資格が「基礎理解の証明」や「継続力の裏付け」になり、 書類選考や面接で説明しやすくなるのがメリットです。
資格は何から取るのが良いですか?迷ったときの選び方は?
迷ったときは「狙う業界・職種」と「求人票で歓迎されやすいスキル」を基準に選ぶのが安全です。 まずは、応募したい求人の募集要件や歓迎条件に出てくる資格をいくつか確認し、頻出するものを候補にしてください。
短期で成果を出したい場合はMOSのような実務直結型、汎用性を上げたい場合は簿記2級、 ITなら基本情報技術者のように「土台になる資格」から始めると失敗しにくいです。
未経験者におすすめ資格TOP5の中で、最短で取りやすいのはどれですか?
比較的短期で取りやすいのは、MOSやFP(2・3級)です。 どちらも学習教材が多く、勉強の進め方が決めやすい点が特徴です。
ただし、最短取得だけを目的にすると転職で活かしにくくなることがあるため、 「応募したい仕事で使う場面があるか」をセットで考えることが大切です。
日商簿記2級は経理以外でも評価されますか?
評価されやすいです。 簿記2級は会計の基礎が身につくため、経理だけでなく営業・企画・管理部門でも 「数字を理解できる人材」として見られやすくなります。
面接では「財務諸表を読めるようになり、提案や予算の会話に強くなった」など、 実務での使いどころを具体化できると説得力が上がります。
IT未経験なら基本情報技術者とLPIC、どちらから始めるべきですか?
方向性で選ぶのが良いです。 IT全体の基礎理解を広く固めたいなら基本情報技術者、インフラやサーバー運用寄りで 仕事に直結させたいならLPIC(レベル1)が向いています。
どちらも未経験者の入口として使いやすいですが、学習内容を 「自宅で環境構築した」「学習ログを残した」など行動に落とし込むと、選考で強くなります。
宅建士は未経験でも転職に直結しますか?
不動産業界を目指すなら直結しやすい資格です。 求人でも要件や歓迎に載りやすく、保有していることで専門性の土台があると判断されやすくなります。
ただし試験範囲が広く、学習時間も必要です。 不動産以外を目指す場合は、投資対効果が合うかを先に検討してから取り組むのがおすすめです。
資格勉強の効率が上がる学習方法はありますか?
効率を上げる基本は「過去問」と「復習」です。 スキマ時間は暗記や用語整理、まとまった時間は演習と弱点補強に使うと学習が進みやすくなります。
模擬試験で時間配分を確認し、間違えた問題だけを繰り返す形にすると、 学習量よりも合格率が上がりやすくなります。
資格があっても実務経験がないと評価されませんか?
実務経験がある方が有利なのは事実ですが、未経験でも評価される余地はあります。 ポイントは、資格で学んだ内容を「仕事でどう活かすか」まで言語化できるかです。
たとえばITなら学習環境の構築、事務ならExcelの具体的な操作例など、 小さくても再現性のある行動をセットで示すと、面接での納得感が上がります。
モチベーションが続かないときはどうしたら良いですか?
続けるコツは「気合」より「仕組み」です。 勉強する時間と場所を固定し、進捗を見える化し、短い目標に分解すると継続しやすくなります。
疲れたときは休んで構いません。 休むことで学習をやめない、という設計が最終的な合格につながります。
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